研究課題/領域番号 |
20K10330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
作田 浩行 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (20341985)
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研究分担者 |
増山 英理子 昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (90459214)
古賀 誠 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (20532823)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | COVID-19 / 臨床実習 / 代替案 / 反転学習 / 反転授業 / 事前学習 / 教育 / 教育効果 / 作業療法 |
研究開始時の研究の概要 |
作業療法士の養成校では定員の増加とともに学生の質が低下した.一方,臨床実習では指導者による学生へのパワハラ等が顕在化した.こういった背景から厚生労働省から指導者の質を向上させる種々の手立てが提示されたが,臨床実習での問題の多くは学生の質の低さに起因している.特に開始直後の学生の言動が,その後の非教育的事案の発生につながっている事が多い. 本研究では,実習開始時の学生・指導者間に起こる諸問題を抽出して,実習前に養成校で実施する反転授業を主とした教育方略についての整備と検証を目的する.本研究により,臨床実習で学ぶべき臨床推論を深く学修することで,高齢社会で貢献できる人材を育成できると考えている.
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研究実績の概要 |
リハビリテーション分野の臨床実習はCOVID-19の影響を大きく受けている.本学の臨床実習においても,臨床実習対象病院に陽性者が現れた病院が学生に実習が中止された.その代替案として作業療法学科学科臨床教員(各病院に配置)が本科目の学修成果に沿った事例検討をオンラインで行った.このオンラインでの実習は本研究の主テーマである臨床実習の反転学習の原案ともありうる.そこで,COVID-19禍の臨床実習を経験した学生の意見を捉えて,臨床実習の反転学習の構築へ向けた資料とする. 本科目の履修学生19名に「コロナ禍における臨床実習について」アンケート調査を行った.得られたテキストデータはKH Coder3を使用し,テキストマイニングの手法を用いて分析した. 総抽出語は466語であり,出現回数上位60語かつ最小出現回数2以上の語を用いて,共起ネットワークの作成を行った.強制抽出語は「作業療法」「臨床実習」「事例実習」「コロナ禍」「感染管理」「臨床教員」とした.サブグラフが3つ得られた.サブグラフ1については,臨床実習で授業内で学んだ感染管理教育を実践できた,臨床現場で患者を診れなかったことは残念,ということであった.サブグラフ2は,コロナ禍という特殊な状況で実習を経験できたことや臨床教員やその他の医療関係者に対する感謝,事例実習を準備した臨床教員に対する感謝であった.サブグラフ3は,代替であった事例実習によって充実した臨床実習ができたことであった. 事例実習では,臨床教員がクリニカルリーズニングに沿った課題を提示し、それを学生はグループでディスカッションして多面的に捉えるトレーニングを行った.オンラインで臨床教員と質疑応答ができ、クリニカルリーズニングの理解の架け橋になり,本科目の学修成果を満たしたと考えられた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初は臨床実習指導者を対象にNominal Group Technique(以下,NGT)によって実習導入時の"つまずき"と解決策について明文化,吟味・検討する予定であったが,コロナ禍の影響で,集団での長時間の会合にリスクが伴ったため,さらに臨床実習指導者の業務切迫のため,今年度も実施を見送った.
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今後の研究の推進方策 |
Nominal Group Technique(以下,NGT)によって臨床実習指導者を対象に実習導入時の"つまずき"と解決策について明文化,吟味・検討する.コロナ禍であることを考慮してNGTに準拠するよう考慮して上でオンライン形式での開催を計画している. NGTで得ることができた解決策などの知見をもとに事前学習用の動画教材を制作し,2年次の臨床実習に反転授業として組み込み,その成果を検証する予定である. また,2021年度にプレ研究として実施した3年次実習での事前演習も学生のアンケート結果や臨床実習指導者,学内で指導する作業療法学科教員の意見なども参照して,さらにブラッシュアップを行い反転授業として整備して組みこむ予定である.
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