研究課題/領域番号 |
20K10344
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
坂井 智行 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (50608784)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 学校検尿 / 尿蛋白クレアチニン比 / 尿β2ミクログロブリン / 先天性腎尿路異常 / 新型コロナウィルス感染症 / 未受診率 / 蛋白尿 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は, 平成29年度から構築した滋賀県の学校検尿の残余検体を用いた尿定量検査および, 滋賀県教育委員会から提供される精密検診の結果との比較照合を可能とする体制ををもちい, 腎疾患検出率と費用対効果についての検討を複数年継続する。また尿蛋白検出力に優れた新たな尿検査項目を探索することで、尿定量検査を用いた費用対効果の高い新たな学校検尿システムを提案することが目的である.
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研究成果の概要 |
小児末期腎不全の最大原因疾患である先天性腎尿路異常は早期発見による治療介入が重要であり、早期に尿β2ミクログロブリン(BMG)濃度が上昇することが知られることから” 学校検尿のすべて令和2年度改訂”の発刊により3次精密検診で必須検査項目となった。本研究では滋賀県教育委員会の協力をえて、実際の学校検尿2次検尿の残余検体を用い尿BMG上昇者の検出状況を調査した。その結果、尿蛋白検出を追求した現行の検尿システムでは尿BMG上昇者の検出には感度が低く、3次精密検診に至る前のスクリーニング段階である2次検尿で尿BMG上昇例が適切に検出されておらず、先天性腎尿路異常が見逃されている可能性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿蛋白検出を追求した現行の学校検尿システムでは先天性腎尿路異常で高値となることが多い尿BMGが上昇している児童生徒を検出するには感度が極めて低く、かつ3次精密検診に至る前のスクリーニングである2次検尿の段階で尿BMG上昇例が適切に検出されていないことが明らかである。先天性腎尿路異常は小児腎不全の最多原因であるためスクリーニング段階である1次/2次検尿で尿β2MGの上昇例を検出できるよう、安価でスクリーニングの意義が高い新たな検査学校検尿の検査手法を開発する必要がある。
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