研究課題/領域番号 |
20K10354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
福島 慎二 東京医科大学, 医学部, 講師 (50539004)
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研究分担者 |
濱田 篤郎 東京医科大学, 医学部, 特任教授 (10164906)
林 昌宏 国立感染症研究所, ウイルス第一部, 室長 (90392315)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 黄熱ワクチン / 麻疹風疹ワクチン / 同時接種 / 免疫原性 / 安全性 / ワクチン / 麻疹・風しんワクチン / 有効性 / 持続性 |
研究開始時の研究の概要 |
黄熱は、アフリカや南米で流行している蚊媒介性の重篤なウイルス感染症である。感染予防には黄熱ワクチンの接種が重要であるため、日本人成人を対象とした黄熱ワクチンに関する2つの研究を実施する。 【研究①】以前に黄熱ワクチンを接種し長期間経過した日本人成人の抗体を測定する。血液検査は1回である。 【研究②】黄熱ワクチンと麻疹・風疹混合(MR)ワクチンを同時接種した日本人成人の有効性と安全性を評価する。有効性の評価指標として、ワクチン接種前後の抗体価を測定する。血液検査は2回(ワクチン接種前と接種4~6週間後)である。安全性の評価指標として、有害事象を収集する。
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研究実績の概要 |
研究1. 黄熱ワクチン接種後の有効性の持続性評価 黄熱ワクチン接種証明書の期限は生涯有効となっている。しかし、日本国内で実施された臨床試験では短期の抗体獲得に関する報告しかなく、黄熱ワクチン接種長期間経過した者の免疫原性を調査した研究はなされていない。本研究は、黄熱ワクチンを接種し長期経過した者の抗体価を評価する。研究進行中で、現在までに53名の研究参加があり、抗体価を測定し、解析する。
研究2. 黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチンを同時接種した場合の有効性と安全性 黄熱の流行地への渡航者の中には、出発前の限られた期間の中で黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチンの同時接種を希望する渡航者もいる。海外の研究では、黄熱ワクチンと麻疹風疹ムンプス混合ワクチンを接種すると、各ウイルスに対して獲得する抗体価が低いとされる報告がある。一方、日本国内では、黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチンを接種した場合の有効性と安全性を評価した研究が行われていない。本研究は、黄熱ワクチンと麻疹風疹ワクチンを同時接種した者の抗体価や安全性を評価する。臨床研究倫理審査委員会の承認を得て、現在までに14名が研究参加中である。抗体価を測定し、解析する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究1. 黄熱ワクチン接種後の有効性の持続性評価 令和2年度に倫理委員会の承認を得て令和2年12月から研究を開始した。現在53名が研究参加している。
研究2. 黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチンを同時接種した場合の有効性と安全性 令和3年度に臨床研究倫理審査委員会の承認を得て、研究を開始した。現在14名が研究参加している。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19の影響により海外渡航者が減少していたが、徐々に海外への渡航者数が増加しているため、研究を広報し、参加者を増やす努力をする。 研究1. 黄熱ワクチン接種後の有効性の持続性評価:研究を広報し、参加者を増やす。 研究2. 黄熱ワクチンと麻疹風疹混合ワクチンを同時接種した場合の有効性と安全性:研究を広報し、参加者を増やす。 研究3. 黄熱ワクチン接種者の特性:東京医科大学病院渡航者医療センターで黄熱ワクチンを接種した渡航者の特性を含め、禁忌証明書の発行状況、アレルギーを有する者への接種状況など集計し、基礎データとする。
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