研究課題/領域番号 |
20K10358
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
脇之薗 真理 藤田医科大学, 橋渡し研究シーズ探索センター, 助教 (60773843)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | インフォームド・コンセント / 同意能力 / 同意能力評価 / 高齢者 / 研究倫理 / ガイドライン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、高齢者対象の臨床研究におけるインフォームド・コンセントについて、研究対象者の同意能力を判断する実践的なガイドライン作成に向けた課題を明らかにし、試案を作成する。 【課題1】高齢者対象の臨床研究におけるインフォームド・コンセントについて、同意能力の判断の問題を中心に課題を明らかにする。【課題2】高齢者対象の臨床研究におけるインフォームド・コンセントについて、研究対象者の同意能力を判断する実践的なガイドライン試案のドラフト版を作成する。【課題3】ドラフト版の有効性を検討し、エキスパートレビューを経て試案を完成する。学会・論文等で広く議論に供し、今後の全国的ガイドライン作成の基盤とする。
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研究成果の概要 |
研究期間全体を通して、村井はるか教授(日本薬科大学)のご協力を得て、日本の高齢者の同意能力評価に関し、どのようなツール・方法が用いられてきたかを把握し、今後の課題を明らかにすることを目的とした文献調査およびそれらの結果を踏まえたディスカッションを行った。そこから、必ずしも定型的なツール等を用いることを必要とせず、ケースバイケースでスタッフが対象者の意思を反映する工夫をしている場面が少なくない等の現場の姿が浮かび上がってきた。これらの成果について、各学会や、学術誌への論文掲載により発表した。学会発表・論文作成に際しては、認知症、医療政策など様々な分野の専門家の先生方よりアドバイスをいただいた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の医療や介護現場で実際に高齢者と接する医療・介護従事者がアクセスしやすい日本語文献における、同意能力評価ツールの現状が明らかになり、今後の実践的ツールを開発する基礎となる点で学術的意義がある。高齢化が年々進むわが国において、高齢者の意思を、医療・介護、そして日常の中でいかに尊重するかは大きな課題である。その中で、同意の場に関わるスタッフが実際に役立てることのできるツールとしては、日本語で、日本の日常に沿ったものであることが望ましい。本研究は、そのようなツール開発に結びつく基礎的な研究となる点で、社会的意義がある。
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