研究課題/領域番号 |
20K10361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
鈴木 富雄 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別任命教員教授 (50343207)
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研究分担者 |
三澤 美和 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別任命教員助教 (20816508)
島田 史生 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別任命教員助教 (90748047)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 地域特性 / 産業構造 / 地域特性と産業構造 / 健診受診率 / 地域医療 / 急性冠発症群 / 混合研究 / 予防医療 / 生活習慣 |
研究開始時の研究の概要 |
急性冠症候群の淡路島の地区別発症率には著明な差があるが、淡路島は地域ごとに職業や生活習慣が大きく異なり、その違いが影響している可能性がある。島内各地域の発症率に関係する背景因子を保健師と住民に対するインタビュー調査による質的研究と健診などの統計的データとを合わせた混合研究手法を用いて明らかにし、一次予防に関する地域への介入プログラムを作成し、行政と協力の上で予防医療的な介入をかけて、最終的に急性冠症候群の発症率を低下させることを目的としている。
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研究実績の概要 |
急性冠症候群に関する脂質異常や肥満などの個々の危険因子は良く知られているが、我々は以前に淡路島の地区別の発症率に大きな差があることを明らかにした。兵庫県淡路島は人口13万5千人であるが、急性冠症候群への対応は県立淡路医療センターのみで「突然発症の胸痛」で救急ホットライン連絡が入り、他の医療機関からも全例搬送され、県立淡路医療センターに淡路島の急性冠症候群の症例はすべて集約されている。県立淡路医療センターで治療された467例から地域による発症率の差の有無を検討する調査を行い、淡路島内において地区ごとに10人から90人/10万人の発症率の差があることがわかっている。淡路島は地域ごとに職業や生活習慣が大きく異なり、それらの違いが発症率の差の原因になっている可能性があり、次の段階として地域の保健師の協力を得て、保健師に対して半構造化面接によるインタビューを行い、発症率の地域差の背景にある生活習慣や健康意識の地域ごとの差異を明らかにした。その後の計画として、淡路島内における各地域の発症率の差に関する背景因子を、地域住民に対するインタビューを行い、質的研究手法での解析結果と行政からの統計的な量的データの結果とを組み合わせた混合研究の手法を用いて明らかにし、一次予防に関する地域にあった介入プログラムを作成することであったが、2022年度においてもコロナ禍にあり、協力者である現地の保健師の多忙さと、感染対策に配慮を行う必要性から現地でのフィールド調査を行うことができず、実質的な研究の成果は上がっていない。新型コロナ感染症が第5類に変わったことにより、2023年度はフィールドワークを再開したいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度は2021年度と同じく、コロナ禍が続き、協力者である現地の保健師の多忙さと、感染対策に配慮を行う必要性から現地でのフィールド調査を行うことができず、実質的な研究の成果は上がっていない。新型コロナ感染症が第5類に変わったことにより、2023年度はフィールドワークを再開したいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度まではコロナ禍にあり、協力者である現地の保健師の多忙さと、感染対策に配慮を行う必要性から現地でのフィールド調査を行うことができず、実質的な研究の成果は上がっていない。今後の感染状況も考慮しながらではあるが、2023年5月より新型コロナ感染症が第5類に変更されたことを踏まえ、まずは保健所の保健師と研究協力者である県立淡路医療センターの医師との間で会議を持ち、現地でのフィールド調査の可能性を探ることから始めたい。
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