研究課題/領域番号 |
20K10377
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
米田 真康 広島大学, 医系科学研究科(医), 寄附講座教授 (30508130)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 糖尿病 / 遠隔医療 / IoT / ICT / 生活習慣 / 食事指導 / 運動指導 / AI |
研究開始時の研究の概要 |
広島県の糖尿病医療過疎(糖尿病専門医不在)地域において、かかりつけ医療機関に通院する糖尿病患者に対して、IoTやICTを活用したネットワークシステムを構築し、広島大学「ひろしまDMステーション」から生活習慣の遠隔介入(食事や運動の遠隔指導)を行うことにより、血糖や血圧、体組成等の代謝指標の改善、食習慣及び身体機能の向上が可能かを検証する。第1-2年度は、IoTやICTを活用したネットワークシステムを構築し、管理栄養士や理学療法士による電話での生活習慣の遠隔指導を実施する。第3年度には、生活習慣改善プログラムを作成するAIを開発し、AIによる生活習慣の遠隔介入を目指す。
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研究成果の概要 |
中山間地域の医療機関に通院する2型糖尿病患者に、スマートフォンを使用した生活習慣(食事と運動)の遠隔指導を6か月実施した。3年間で対象者数の総計は38人(男性26人、女性12人;60歳以上33人、59歳以下5人;2020年度12人、2021年度15人、2022年度11人)であった。全対象者において、介入前に比べ、介入6か月後では体重、BMIは減少したが、HbA1c値、血圧は有意な変化を認めなかった。歩数、運動実施頻度は有意に増加し、介入期間中の運動習慣の向上がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病専門医がいない、医療資源が不足している、中山間地域のような医療過疎地域に暮らす糖尿病患者に、IoTやICTによる遠隔医療システムを活用した食事や運動の遠隔指導を提供することは,患者の生活習慣の改善に繋がるとともに,地域のかかりつけ医の診療をサポートすることが期待できる。また、本研究機関中はちょうどコロナウイルス感染の拡大によって対面診察・指導が難しい状況であった。遠隔医療は今後さらに重要となると考えられる。
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