研究課題/領域番号 |
20K10379
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
立石 洋平 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (30412167)
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研究分担者 |
松本 武浩 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (20372237)
河野 浩章 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (30325659)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | レジストリ / 脳梗塞 / 心不全 / 脳卒中 / 心疾患 / 心拍変動 / ウェアラブル端末 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中と心不全や心房細動を始めとした心疾患は互いが強く関連し、いずれも生活の質に影響を及ぼす。これらを共通レジストリに登録し、観察していくことは脳卒中・心疾患の包括的な予防医療の展開につながると思われる。一方、レジストリの構築には人的、経済的負担を伴い、継続が困難になる場合が多い。そこで、我々は、すでに使われている地域医療連携ネットワークシステムを利用して脳卒中・心疾患共通レジストリを構築する。さらにウェアラブル端末を利用し血圧や脈拍なども自動格納する。これらのデータや画像および血液データ、生活の質についてのデータを登録し、脳卒中や心疾患発症や死亡などの発生を予測する因子の探索を試みる。
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研究実績の概要 |
本研究は、研究主担当者が所属する大学病院とかかりつけ病院との連携が重要である。また、研究に参加する患者へのアピールも研究遂行のための重要な要素である。当該年度では、脳卒中心臓病当総合支援センターが主催して行った県民公開講座で、本研究のアピールを、参加した県民や医療関係者に対して行った。その際、学生3名にサポートしてもらい、謝金を支払った。あじさいネットの運用が本研究において中核を担う部分である。月に1度のあじさいネット運営会議で、登録状況、問題点、アップデートなどを研究分担者と共有している。また、脳卒中と心疾患共通のレジストリであるため循環器内科との協力が必要である。あじさいネット登録患者を増やすために、不定期に会議を行っている。同意書取得の煩雑さがあるので、看護師の協力を得るようにした。看護師の介入により、スムーズに同意取得、当院でのあじさいネット登録を行えるようになった。その結果、本研究のレジストリに登録される患者は少しずつ増えているものの、依然として十分とは言えない。現在はかかりつけ病院が検査データ共有システムへの登録の滞りが問題であることが明らかとなったため、対応を検討中である。登録した患者で、脳卒中後に再発したり、心臓病を発症したりした患者はまだいないが、患者登録が増えることで、新知見が得られることに期待している。また、心房細動が検出されなかった原因不明の脳梗塞患者に、体への負担なく(非侵襲的に)心房細動を検出するための携帯型心電計を購入した。こちらに関してもレジストリと連携して、研究を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
連携するかかりつけ病院が血液データをレジストリで共有するためには、記載した書類を検査会社やあじさいネットへ送付する必要がある。さらに検査データ共有できたことを確認した際にも確認したことを記載した書類を検査会社に送付する必要がある。しかし、これらの登録作業はかかりつけ病院が日常診療の合間に行う必要があり、この部分が進んでいないのが現状である。また、対象患者にかかりつけ病院があっても、その病院があじさいネットに入会していなければ登録できないことが問題の一つとなっている。
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今後の研究の推進方策 |
かかりつけ病院での書類作成と送付作業の煩雑さが研究推進の障害となっている。代行で行うことは可能か確認し、可能ならば代行する。その際、研究支援者による代行も考慮する。代行できないならば、引き続きかかりつけ病院へ働きかけを行う。
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