研究課題/領域番号 |
20K10383
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
|
研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
谷川 琢海 北海道科学大学, 保健医療学部, 准教授 (40446539)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 地域医療 / 医療提供体制 / 医療サービス / 地理情報システム |
研究開始時の研究の概要 |
日本全国を対象として地理情報システム(GIS)を用いて医療機関への移動時間を計算して、医療資源への患者アクセシビリティの評価を行う。地域によって医療機関の地域的な偏在や道路の整備状況は異なっており、本研究を通して日本全体の状況と、都道府県ごとの特徴を把握することができるようになる。また、国が推進している将来の病床モデルから、日本全国の医療機器(CT、MRIなど)の台数を説明するモデル式を統計解析によって求め、地域医療提供体制の再編による地域住民および医療機関への影響の評価を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は、今後、病床転換や医療資源の共同利用、医療機能の集約を進めた際における、地域の医療資源と患者の医療資源へのアクセシビリティの変化を明らかにすることである。地理情報システム(GIS)や小地域やメッシュ別の人口データ、道路ネットワークデータ、医療機関データを使用して、患者が医療機関を受診するために要する移動時間を評価し、患者の地理的アクセシビリティについて評価を行った。また、病床数や人口のデータから高額医療機器の数を予測する回帰モデルを構築し、そのモデル式を利用して将来人口推計などから将来のCT装置やMRI装置の台数を推計して、二次医療圏ごとに現状からの変化を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国において人口減少が進み、医療費の財源が厳しさを増すなか、一定の公平性を満たしながら効率的な医療資源の配置を進めていくことが必要になっている。本研究では、地理情報システム(GIS)や多変量解析などを用いて医療資源の変化や、患者の地理的アクセシビリティを定量的に評価した。本研究によって得られた成果により、地域の医療提供体制の変化が地域医療に与える影響が具体的に明らかとなり、今後の医療政策や医療サービスを考えるうえでの基礎資料になるものと考えられる。
|