研究課題/領域番号 |
20K10389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 聖心女子大学 (2022-2023) 東京慈恵会医科大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
芦田 ルリ 聖心女子大学, 現代教養学部, 非常勤講師 (10573199)
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研究分担者 |
倉田 誠 東京医科大学, 医学部, 准教授 (30585344)
北 素子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80349779)
武田 聡 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90343540)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 人類学的視野の涵養 / ファカルティ・デベロップメント(FD) / 多様性 / 事例検討と実践 / 外国人模擬患者 / 医療コミュニケーション / 社会文化的背景 / 医学教育 / 外国人患者 事例研究 / シミュレーション教育 / 外国人患者 / 事例・シミュレーション教育 / 人類学的視野 / 医学教育手法の開発 |
研究開始時の研究の概要 |
価値観も生活環境も急速に変化していく社会の中にあって医療に関する考え方は多様化している。医療者にとっては患者の社会的文化的多様性に対応できる資質・能力を育むことが重要である。 本研究は、医学生・医療者の人類学的視野の涵養を目指して、外国人患者の事例をもとに教材と教育手法を開発することを目的としている。多文化主義の国の教育例とともに、国内における外国人観光客と在留外国人の事例を包括的に調査することによって、救急医療と慢性期医療における患者の様々な問題を研究し、教材を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究では、医学生が得た人類学の知見が卒後も医療現場で共有・発展される環境を作るため医療者の人類学的視点の涵養を目指した教育手法を開発しFDを実施した。FDは事例検討による考察と外国人模擬患者との医療コミュニケーションの実践を組み合わせた。事例はグローバル社会の一員として人々の病いや社会生活を理解するうえで有用だと考え、海外の教育例の研究と国内の外国人患者の最新事例の調査から作成した。調査からは様々な文化的差異と共に、患者と医療者の両方の思い込みや偏見なども明らかとなった。外国人模擬患者との実践は自らの気づきを促し、経験による実践力を養うため事例検討の前後に実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際的な教育の質保証において医学教育に導入された人類学的な視点が卒後も培われていくためには、直接教育に携わる医療者だけでなく医療現場で協働してゆくすべての医療者が同様の知見を得て深めていくことが重要と考え、医療者の文化人類学FDを行った。外国人患者の実例から作成した事例を用いた事例検討と外国人模擬患者との医療コミュニケーション実践を組み合わせることによって、考察による理論や知識を得るだけでなく、実践による気づき・経験を積み重ねていける教育手法を開発した意義は大きいと思われる。医療現場におけるロールモデルとしての実践力を養う教育手法といえる。
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