研究課題/領域番号 |
20K10400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 (2022) 岐阜大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
小林 亮 岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (50555662)
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研究分担者 |
岡田 英志 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (30402176)
渡邉 崇量 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (30509435)
富田 弘之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50509510)
鈴木 昭夫 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (80775148)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 医療安全 / 分光スペクトルイメージング / 医療過誤 / 医薬品鑑査 / 院内製剤 |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤関連の医療過誤は最も典型的な医療過誤であり、重大な転機をもたらす可能性があるため、減少に向けて様々な取り組みが行われている。医薬品鑑査は薬剤関連の過誤を防ぐ最も重要なプロセスであるが、現在利用されているシステムは医薬品や試薬の計量前の確認を基盤にしたものであり、調整の完了した薬剤を確認するシステムはほとんどない。 分光スペクトルイメージングは同時に異なる波長の画像を取得できるカメラを用いて、画像を取得・組み合わせることにより、目に見えない様々な情報を読み取ることのできる技術である。 本研究は分光スペクトルイメージング技術を用いて新規医薬品鑑査システムに開発することを目的とする。
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研究成果の概要 |
薬剤に関連する医療過誤は重大な転機をもたらす可能性がある。薬剤に関連する過誤の発生を防ぐために鑑査支援システムが使われるが、無刻印の錠剤や粉末、粉砕後の錠剤等の鑑別は困難である。本研究では分光スペクトルイメージ技術を用いて、確認が困難な無刻印の錠剤や粉砕後の判別困難な粉末医薬品の判別を試み、錠剤については表面の性状が異なる医薬品および外観の色が異なる医薬品については分類することができた。また、粉砕後の錠剤についても一部は分類が可能であった。 薬剤の情報があり分光スペクトルイメージのデータが対照として設定できる場合には、分光スペクトルイメージングを医薬品鑑査に利用できる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在用いられている医薬品鑑査の支援システムはいずれも薬剤の調整前に確認することを前提としたシステムであり、調整後の医薬品を確認するシステムはほとんどない。今回分光スペクトルイメージング技術により、無刻印の薬剤、粉末医薬品、粉砕後の錠剤等を分類することができたことから、様々な医薬品のスペクトルイメージングデータを保存し、機械学習等と組み合わせることで、粉末医薬品や粉砕後の錠剤等の調整後の医薬品薬剤の監査に応用できる可能性がある。また災害等で医薬品のみを持参された場合にもこれらの医薬品の鑑別に応用できる可能性がある。
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