研究課題/領域番号 |
20K10401
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西山 知佳 京都大学, 医学研究科, 准教授 (40584842)
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研究分担者 |
木口 雄之 京都大学, 医学研究科, 研究員 (30724380)
大鶴 繁 京都大学, 医学研究科, 教授 (60437225)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 院内心停止 / ウツタイン様式 / 記録用紙 / 登録システム / 看護師 / ウツタイン |
研究開始時の研究の概要 |
病院で行っている心停止の救命率には国ごとでばらつきが大きく、改善の余地があると言われている。それを解決する一つの方法として、国際的に標準化された方法での記録が有用であることが指摘されている。2019年9月に国際的に標準化された院内心停止患者の記録を集計する改訂版院内ウツタイン様式が発表された。それを日本の実情に合うように作成して、その実行可能性を検討する。また質(信用度)の高い記録を得るにはその記録の記載を担う可能性が高い看護師への教育が必要と考える。記録を担う看護師が、記録についてどのような認識をしているのか質問紙調査によって明らかにし、質の高い記録に求められる教育の必要性を示す。
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研究成果の概要 |
国際的に標準化された院内心停止(IHCA)患者の記録を集計する改訂版院内ウツタイン様式を日本仕様に整備し、実行可能性を検討するために2施設でパイロットを行い52名の症例データを収集した。また15施設の救命センターおよび二次救命病院を対象に院内心停止の記録の実態を明らかにした。さらに院内心停止が起きた際、記録を主に担う看護師を対象に改訂版院内ウツタイン様式に関する意識調査を行ったが、看護師はほぼ認知および理解していないことが明らかになった。心停止はいつでもどこでも起こりうることを考慮すると、すべての看護師が正確に記録できるために院内ウツタイン様式について教育する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、院内心停止が起こった時の記録の実態や、記録を担う可能性が高い看護師を対象にウツタイン様式の理解度、認知度を調べた研究はなかった。救命センターを持つ施設であっても、施設内で統一された記録様式がほとんど用いられておらず、院内ウツタイン様式に沿ったデータ収集も行われてないことが明らかになった。看護師は院内ウツタイン様式のことをほとんど理解できておらず、正確な記録ができるように教育を行うだけではなく、統一した記録様式を用いるなど個人に頼らないシステムの改善が必要である。
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