研究課題/領域番号 |
20K10404
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
水口 徹 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (30347174)
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研究分担者 |
大柳 俊夫 札幌医科大学, 医療人育成センター, 准教授 (70177020)
大西 浩文 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20359996)
九冨 五郎 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10404625)
永山 稔 札幌医科大学, 医学部, 助教 (40398326)
沖田 憲司 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70517911)
石貫 智裕 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (50895076)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | QOL / 外科手術 / 医療経済効果 / DPC / 肝臓 / 肝炎 / 肝硬変 / 肝がん / 高齢者 / IOT / AI / 消化器外科 / 呼吸器外科 / 健康技術評価 / 電子情報収集 |
研究開始時の研究の概要 |
外科術後の患者QOLを評価し日本人における術式・疾患ごとのQOL効用値を明らかにするとともにQALYによる予後評価を行うHTA(Health Technology Assessment)研究である。研究は①PRO (Patient Reported Outcome)のWeb環境によるEDC (Electric Data Capture)システムと臨床情報のフィードバックシステム開発、②共分散構造分析と状態遷移図によるマルコフモデルの作製、③機械学習によるQOL調整予後予測モデルの開発を消化管・肝胆膵・乳がん・肺がんの各領域で行う。短期間に成果を導出し臨床実装を前提とした橋渡し的研究である。
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研究実績の概要 |
患者QOL評価を行うオンライン情報収集システム(ePRO/eHep)の運用を行った。当初のダイナミックコンセントでは、個人の同定される特定個人情報を収集せずに行っていた。運用を開始し、いくつかの問題点が明らかになった。周術期にePRO/eHepを導入したが、術前の情報は収集されるものの、退院時の情報収集に欠損値が多い。定時的なQOL入力であったため、手術によって落ち込むQOL情報が欠損していた。退院後のフォローでは電話連絡が必要でマニュアル的な対応が必要であった。 ePRO/eHepの運用を全面的に改定し、メルアド登録による20段階認証に変更した。これによって、リマインドなどの定時的な情報周知を自動化した。加えて、QOL入力を随時可能にしたことで、QOL変動を可視化した。DPC情報のデータウェアハウスへのアップロード機能とオプトインによる同意取得された患者データを抽出し格納する機能を実装した。QOL変動とDPCからの出来高医療費によって、医療経済効果を自動的に算出する機能を実装した。 ストマ増設患者のQOLについて検証した。ストマ周囲評価指標のDETスコアの良好な患者群ではQOL効用値が大きく変動していた。DETスコアの高いものは、一時的ストマで、増設後の観察期間が短かった。構造化方程式に当てはめると、QOLは観察期間に強く影響し、観察期間は不安に影響していた。不安は患者満足度を極端に低下しており、QOLや身体情報の収集によって、ストマ患者のQOL満足度への影響因子が明らかとなった。
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