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急性期病院を中心とした地域との多職種連携に関する質的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K10407
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
研究機関東京都立大学

研究代表者

西村 ユミ  東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (00257271)

研究分担者 前田 泰樹  立教大学, 社会学部, 教授 (00338740)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード急性期病院 / 協働実践 / 現象学 / エスノメソドロジー / 地域包括ケアシステム / 地域包括ケア / 多職種連携 / 多職種
研究開始時の研究の概要

本研究では、急性期病院での入退院支援を調査の入口として、病院の多職種と地域の多職種、地域住民との連携の実態を、質的研究に位置づけられるフィールドワークによって調査する。調査の焦点は、段階的に「病院から地域へとつなげる多職種の連携」、「病院から地域へとつなげる多職種の連携」、「地域ネットワークと病院との連携」へと進め、これらの成果を統合し、急性期病院を中心とした地域との多職種連携が地域包括ケアをいかに成り立たせているのかを明らかにする。

研究成果の概要

本研究は、2007年度より同一の急性期病院で行っている継続調査の一環である。2020年度からの研究では、高度急性病院の多職種と地域との連携が、地域包括ケアをいかに作り出しているのかを、病院の入口の実践に焦点を当てて、その詳細と変化を記述することを目的とした。
2020年度から21年度は、看護部長、入退院支援センター責任者へのインタビューを行い、病院や看護部の方針を把握した。2022年度から23年度は、外来と病棟とが連携して取り組む実践についてフィールドワークを実施した。病院の入口の実践には、既に、患者の入院から退院後までの対応が含み込まれており、多職種の協働によって一連のケアが実現していた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果は、看護師たちや彼らと協働する実践者たちが、はっきり自覚をしない営みも含めて、様々な要請と折り合いをつけながら、その実践をいかに成し遂げていくのか、その成り立ちと方法を記述したものである。
本研究の成果は、学術的には、地域包括ケア時代の病院で行われる協働実践のあり方を示した点に意義がある。言語化が難しい協働実践の記述を実現したことは、その探究方法にも議論されるべき独自性を有していると考える。社会的意義としては、地域包括ケアシステムの構築に向けた今後の取り組みの資料になるとともに、今後も続く医療の変革を、いかに推進し、調整していくのかを見通す資料にもなり得る。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (22件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 5件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 現象学的研究におけるフィールドワークの醍醐味2023

    • 著者名/発表者名
      西村ユミ
    • 雑誌名

      保健医療社会学論集

      巻: 34 ページ: 1-7

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 外来看護師による入院説明のワークの研究2023

    • 著者名/発表者名
      前田泰樹、西村ユミ
    • 雑誌名

      保健医療社会学論集

      巻: 34 ページ: 67-77

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 救命救急センターにおける再入院高齢者への看護実践の成り立ち2022

    • 著者名/発表者名
      西村ユミ、前田泰樹
    • 雑誌名

      保健医療社会学論集

      巻: 33(2) ページ: 70-80

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 〈身体〉を介した交流としてのケア2022

    • 著者名/発表者名
      西村ユミ
    • 雑誌名

      臨床精神病理

      巻: 43 ページ: 53-59

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 129 - 1382022

    • 著者名/発表者名
      西村ユミ
    • 雑誌名

      ストレス科学

      巻: 36(3) ページ: 129-138

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 現象学的アプローチ――言葉にならないものと言葉にする2022

    • 著者名/発表者名
      西村ユミ
    • 雑誌名

      Progress in Medicine

      巻: 42(12) ページ: 45-49

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 協働実践における知覚と行為:救命救急センター病棟のワークの研究2021

    • 著者名/発表者名
      前田泰樹
    • 雑誌名

      現象学と社会科学

      巻: 4 ページ: 5-24

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 看護部長となる「私」の経験と管理の方針の語り:地域包括ケア時代の急性期病院のフィールドワークより(1)2023

    • 著者名/発表者名
      西村ユミ・前田泰樹
    • 学会等名
      第49回保健医療社会学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 外来での入院説明における確認項目の質問のデザイン:地域包括ケア時代の急性期病院のフィールドワークより(2)2023

    • 著者名/発表者名
      前田泰樹・西村ユミ
    • 学会等名
      第49回保健医療社会学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 看護部長の方針はいかに作られるのか──地域包括ケア時代の急性期病院のフィールドワークより(1)2022

    • 著者名/発表者名
      西村ユミ・前田泰樹
    • 学会等名
      第48回保健医療社会学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 入院のための説明はどのように開始されるか──地域包括ケア時代の急性期病院のフィールドワークより(2)2022

    • 著者名/発表者名
      前田泰樹・西村ユミ
    • 学会等名
      第48回保健医療社会学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 『急性期病院のエスノグラフィー』とその文脈2021

    • 著者名/発表者名
      前田泰樹
    • 学会等名
      EMCA 研究会 2021 年度秋の研究大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 〈身体〉を介した交流としてのケア2021

    • 著者名/発表者名
      西村ユミ
    • 学会等名
      第44回日本精神病理学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「意味」としてのストレスの現象学的探究2021

    • 著者名/発表者名
      西村ユミ
    • 学会等名
      第37回日本ストレス学会学術総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 急性期病院における入退院支援についてのワークの研究(1)―看護師と中心とする多職種の協働実践に注目して2020

    • 著者名/発表者名
      西村ユミ・前田泰樹
    • 学会等名
      第45回日本保健医療社会学会大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 急性期病院における入退院支援についてのワークの研究(2)―説明外来におけるリスクを可視化する実践に注目して2020

    • 著者名/発表者名
      前田泰樹・西村ユミ
    • 学会等名
      第45回日本保健医療社会学会大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 現象学とエスノメソドロジーの現在2020

    • 著者名/発表者名
      前田泰樹
    • 学会等名
      現象学・社会科学会現象学第37回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] フィールドワークにおける間身体性:看護実践を探求する方法2020

    • 著者名/発表者名
      西村ユミ
    • 学会等名
      共創学会第4回年次大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 実践の論理を描く:相互行為のなかの知識・身体・こころ(分担「インターホンに対応する 救命救急センター病棟における知覚の編成」)2023

    • 著者名/発表者名
      前田泰樹
    • 総ページ数
      344
    • 出版者
      勁草書房
    • ISBN
      9784326603572
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 現代に生きる現象学:意味・身体・ケア(分担「ケアの現象学(3) フィールドワークから」)2023

    • 著者名/発表者名
      西村ユミ
    • 総ページ数
      260
    • 出版者
      放送大学教育振興会
    • ISBN
      9784595323904
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 実践の論理を描く──相互行為のなかの知識・身体・こころ2022

    • 著者名/発表者名
      小宮友根・黒嶋智美編 前田泰樹他著
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      勁草書房
    • ISBN
      9784326603572
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 急性期病院のエスノグラフィー2020

    • 著者名/発表者名
      前田 泰樹、西村 ユミ
    • 総ページ数
      196
    • 出版者
      新曜社
    • ISBN
      4788516810
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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