研究課題
基盤研究(C)
医医療介護福祉職のような対人援助職は,『出勤していながらも,身体や精神症状など原因で,生産性が低下している状態』を示すプレゼンティーズムが起こりやすい職種であることが報告されており,医療従事者の健康問題,労働生産性は重要な課題である.我本研究では,医療従事者のプレゼンティーズムに着目し,Ⅰ.医療従事者のプレゼンティーズムの検討をすること,Ⅱ. プレゼンティーズムに影響する因子の検討をすること,Ⅲ.プレゼンティーズムに影響する因子を考慮した教育資材,セルフケアの効果の検討をすることを目的とする.
我々は、個々の医療従事者に合わせた疼痛神経科学教育(PNE)と運動の介入が、プレゼンティズムを減らし、生産性を向上させることができるかどうかを評価することを目的とした。独立した研究者が、104人の医療従事者を2つのグループに無作為に割り付けた。対照群では、アンケートに回答した後、一般的なフィードバックを受け、介入群では、10年の経験を持つ理学療法士が作成したエクササイズとPNEの6ヶ月の計画を受けた。結果,介入群では、介入後、プレゼンティズム、疼痛強度、WPI、身体的・心理的ストレス、EQ5D-5Lに有意な改善が見られた。
個々の医療従事者に合わせた疼痛神経科学教育(PNE)と運動の介入が、プレゼンティズムを減らし、生産性を向上させることを明らかにした.今回の結果は,医療施設は、最適な生産性を確保するために、より良い従業員管理を行うのに役立つと思われる。
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)
journal of Occupational Health
巻: 63 号: 1 ページ: n/a
10.1002/1348-9585.12277
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Pain Medicine
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