研究課題/領域番号 |
20K10417
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
|
研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
青木 瑠里 愛知医科大学, 愛知医科大学, 客員研究員 (30465520)
|
研究分担者 |
伴 信太郎 愛知医科大学, 医学部, 特命教育教授 (40218673)
宮本 淳 愛知医科大学, 医学部, 教授 (40340301)
佐藤 麻紀 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60351102)
鈴木 孝太 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90402081)
早稲田 勝久 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80367797)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 学修支援 / 学習意欲評価 / 精神的健康度評価 / Small Group Peer |
研究開始時の研究の概要 |
今日の日本の医学部卒前教育の大きな問題の一つとして「留年生の増加」がある.当大学でも年々この数は増加傾向にあり、2017年度から留年予備軍と思われる成績下位者に対し、学修支援勉強会(Small Group Peer Teaching)を導入するとともに,学習に対するモチベーションの尺度(MSLQ : Motivated Strategies for Learning Questionnaire)による検討を開始した。
|
研究実績の概要 |
我々は、2017年度以降、留年予備軍と思われる成績下位者に対して、学修支援勉強会を導入してきた。2020年度においては、コロナ禍のため、学生の授業形態・生活形態が大きく変化し、自宅でのオンライン講義における学修形態が主体的となったため、学修支援勉強会を中断した。2021年度においては、分散登校の導入に伴い、学修支援勉強会を制限して実施した。2022年度においては、コロナ禍以前の従来型の学修支援勉強会の実施方法を以下のように変更して行った。1)教員(基礎系教員、臨床系教員)複数名をチューターに加える。2) 後学期においては、グループ編成を学生自身で編成させ、学修支援勉強会への参加を学生に選択させる。 さらに、2023年度においては、2022年度の変更に加え、学生有志を学生チューターに加えた。学習意欲(MSLQ)および大学健康度調査(UPI)によるアンケート結果では、学修支援後において、学習意欲や精神衛生の尺度に明らかな改善効果は認めなかった。個別面談を行い、成績不振の原因を検討した結果、「勉強時間が単に不足している者」、「入学後の能動的、自主的な学びへの移行をスムーズに行うことのできない者」、「試験の時に過度な緊張のために成果が発揮できない者」、「医師になるモチベーションが低い者」など、成績不振の原因は多様であることがわかり、効果的な学修支援勉強会の構築にはさらなる検討が必要であることが示された。
|