研究課題/領域番号 |
20K10429
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
小川 博久 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (50403754)
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研究分担者 |
平 修 福島大学, 食農学類, 教授 (30416672)
吾妻 雅彦 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (80325282)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 気管支喘息 / 難治性喘息 / 複数抗原監査喘息モデル / セラミド / デアミノノイラミン酸 / 質量分析法 / シアル酸 / 好中球 / アレルギー性炎症 / 質量分析 |
研究開始時の研究の概要 |
ステロイド治療の効果がない難治性喘息は、喘息の重症化や喘息死につながり、大きな問題になっている。喘息が重症化する様々な機序(肥満、喫煙など)が報告されているが、我々は、これまでの研究結果から、ダニやカビなど吸入した抗原や、抗原や炎症によって新しくできた物質が、肺・気管に沈着し、アレルギー性炎症の長期化や難治化をもたらすと考えた。そこで本研究ではダニや花粉、カビなど様々な抗原を用いてマウスモデルを作成し、肺沈着物質を発見・解析して、難治化に関連する肺沈着物質がどんなものか、どのように喘息を重症化させるのか、重症度判定の検査として使えるのかについて検討する。
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研究成果の概要 |
難治性喘息において複数抗原が代謝され、その代謝物が炎症の難治化をもたらすのではないかと考え、ダニ,スギ花粉、真菌の複数抗原に感作させた慢性喘息モデルにおける難治性因子を質量分析法を用いて網羅的に探索した。複数抗原喘息モデルでは、ステロイド抵抗性を示した。質量分析によって凍結肺で検出された物質は7000種あったが、イメージング質量分析法や統計学的処理で、23種類に絞られた。特にセラミド2種、デアミノノイラミン酸というシアル酸は重要因子と考えられた。セラミド(18:0)は複数抗原の抗原液中にも検出された。これらの物質は抗原由来の物質から代謝された物質であり、難治性獲得への関与が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
デアミノノイラミン酸、セラミド、セラミド1-リン酸が喘息の難治化に重症な沈着物と考えられた。デアミノノイラミン酸はシアル酸の一種で、哺乳類には微量しか存在しない物質であるが、スギ花粉の代謝により肺内に合成される物質である。セラミドはセラミド-1-リン酸は炎症などに関与する脂質メディエータの一種である。 これらは抗原由来の物質やそれらが代謝された物質であり、抗原を吸入することで、新たな分子が肺内に合成され、喘息が難治化する可能性が示された。これらの物質の作用について解明されれば、難治性喘息の治療ターゲットとなり得るし、代謝の結果の産物であるならば、難治性喘息のバイオマーカーになり得ると考えられる
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