研究課題/領域番号 |
20K10433
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
中野 章代 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (10707441)
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研究分担者 |
矢野 寿一 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20374944)
中野 竜一 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (80433712)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 薬剤耐性菌 / 腸内細菌科 / 野菜 / 野生動物 |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤耐性菌は医療現場において増加傾向にあることから世界的に問題となっている。現在では市中からも分離され、さらには動物や農産物、環境などからも分離されることから、ワンヘルスアプローチの概念に基づいた包括的な対策が求められている。本研究では野菜および野生動物における耐性菌の実態解明ならびにヒトへの伝播リスクについて明らかにする。特に医療現場で問題となっている第3世代セファロスポリン(3GC)に耐性を示す腸内細菌科を対象に行う。
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研究成果の概要 |
本研究では薬剤耐性菌がヒトへ伝播する経路として考えられる、野菜および野生動物に着目し、それぞれから分離される薬剤耐性菌の実態解明ならびにその特徴について解析した。その結果、第3世代セファロスポリン系薬(3GC)耐性菌を市販の野菜と生息地域の異なる野生鹿から分離した。これらの耐性菌の多くは、CTX-M型β-ラクタマーゼ遺伝子を保有していた。野生鹿の分離頻度は、生息地域により異なっていた。ゲノムタイプも地域ごとに異なり、ヒトから分離されるタイプとも異なっていた。これらのことから、地域特異的に3GC耐性大腸菌が分布している可能性が示唆されたが、ヒトとの関連性は低いことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ワンヘルスアプローチに基づきヒトへの伝達経路として考えられる野菜と野生動物における薬剤耐性菌の分布状況を明らかにした。さらに野生鹿において薬剤耐性大腸菌を分離したがそのタイプはヒト由来大腸菌と異なることを明らかにした。餌やりなどでヒトとの交流が盛んな観光地で生息する野生鹿でさえ、ヒトとは異なるタイプの耐性菌を保有しており、ヒトと野生動物の薬剤耐性菌の関連性は低いことが示唆された。これは今後の観光地における感染対策を講じる上でも重要な指標となる。
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