研究課題/領域番号 |
20K10440
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
三上 春夫 千葉県がんセンター(研究所), がん予防センター, 部長 (10332355)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 血中元素 / がんリスク判定 / がん予防 / 早期発見 / がん検診 |
研究開始時の研究の概要 |
がんは日本の死亡原因の第一位であり、早期に発見し治療することが重要であるが、現在の検診受診率は低く、検診の精度も高いとは言えない。そのため、我々は従来より重金属と発がんとの関連が指摘されていること及び金属元素を正確に網羅的に解析した関連解析がほとんどされていないことに着目し、がん患者の血清に含まれる金属元素十数種類を測定し、その値のバランスによってがんリスクを判定できる新たながん診断技術システムを開発した。この非常に安価に短時間で残余保存血清から簡便に血清中元素を測定できる方法を用い、本邦の陽性的中率及び感度,特異度,陰性的中率を検証し、がんリスクとの関連と機序解明研究を試みる。
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研究実績の概要 |
我々は、重金属と発がんとの関連が指摘されていること及び血中金属元素を正確に網羅的に解析した関連解析がほとんどされていないことに着目し、がん患者の血清に含まれる金属元素十数種類を正確に質量分析計(ICP-MS)で測定し、その値のバランスによってがんのリスクを判定できる新たながん診断技術システムを開発してきた。そこで、この非常に安価に短時間で残余保存血清から簡便に血清中元素を測定できる方法により、日本多施設共同コーホート研究(J-MICC研究)千葉地区および千葉県がんセンターで採取した血清を用いて、本邦の陽性的中率及び感度,特異度,陰性的中率を検証し、ベースライン調査情報および臨床情報、地理疫学的手法によりがんリスクとの関連と機序解明を目的とし研究を行っている。今年度は、大腸がん検体127症例と非がん検体128症例の血清を用いて、血清に含まれる金属元素(17元素)を質量分析計(ICP-MS)により正確に測定した。その結果、症例ごとの17金属元素測定値からがん種ごとの特異的な判定アルゴリズムより計算されるスコアが判定できがん発症リスクの算出を試みた。今後、臨床情報と合わせてがんリスクとの関連を多変量で検討する。さらに、がん種や検体数を増やしがんリスクマーカーとしての候補になり得るかなど検討を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
我々は、重金属と発がんとの関連が指摘されていること及び血中金属元素を正確に網羅的に解析した関連解析がほとんどされていないことに着目し、がん患者の血清に含まれる金属元素十数種類を正確に質量分析計(ICP-MS)で測定し、その値のバランスによってがんのリスクを判定できる新たながん診断技術システムを開発してきた。そこで、この非常に安価に短時間で残余保存血清から簡便に血清中元素を測定できる方法により、日本多施設共同コーホート研究(J-MICC研究)千葉地区および千葉県がんセンターで採取した血清を用いて、本邦の陽性的中率及び感度,特異度,陰性的中率を検証し、ベースライン調査情報および臨床情報、地理疫学的手法によりがんリスクとの関連と機序解明を目的とし研究を行っている。今年度は、大腸がん検体127症例と非がん検体128症例の血清を用いて、血清に含まれる金属元素(17元素)を質量分析計(ICP-MS)により正確に測定した。その結果、症例ごとの17金属元素測定値からがん種ごとの特異的な判定アルゴリズムより計算されるスコアが判定できがん発症リスクの算出を試みた。今後、臨床情報と合わせてがんリスクとの関連を多変量で検討する。さらに、がん種や検体数を増やしがんリスクマーカーとしての候補になり得るかなど検討を進める。
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今後の研究の推進方策 |
乳がん、大腸がん、前立腺がん、胃がん、子宮体がん、子宮頸がん、卵巣がん、肺がん(腺がん、扁平上皮がん)、肝臓がん、胆管がん、膵臓がん、甲状腺がんの12種類のがんについて千葉県がんセンター患者血清(約3,000例)およびJ-MICCコホート調査で同意の得られた方の血清(約7,000例)について血清中の金属元素測定値を得、その値のバランスを統計学的に処理し、がんリスクの判定アルゴリズムを検証する。ベースライン調査情報および臨床情報とがんリスクとの相関を解析する。J-MICCコホート対象者のがん罹患情報は、健康調査あるいはがん登録を活用することで検討する。ちなみに2016年から全国がん登録が開始され、がん登録制度は改善され千葉県のがん登録は県全体の約97%を把握できており、この登録データの活用申請を準備中である。
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