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バロキサビル耐性インフルエンザウイルスの出現頻度と分子疫学に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K10444
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
研究機関地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所

研究代表者

廣井 聡  地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (40455548)

研究分担者 森川 佐依子  地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主幹研究員 (40321939)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードインフルエンザウイルス / コロナウイルス / 変異株 / ウイルス / 新型コロナウイルス / 薬剤耐性 / 薬剤耐性ウイルス
研究開始時の研究の概要

薬剤耐性インフルエンザウイルスの出現動向を検証するために、病原体サーベイランスで得られた検体から分離した流行株のPA遺伝子を解析し、バロキサビル耐性インフルエンザウイルスの出現割合を明らかにする。また、インフルエンザウイルスをバロキザビル存在下で継代培養し、薬剤の影響によるウイルス遺伝子の耐性変異の有無を検討する。耐性変異ウイルス株については、その性状を検討するために感受性株と増殖性を比較し、さらにPA遺伝子全長の塩基配列を決定して分子疫学解析を行う。流行株を用いることから、ウイルスの亜型・系統、流行状況や検出時期などの情報と合わせた解析も実施する。

研究成果の概要

当所に搬入された検体を用いてインフルエンザウイルスAH1亜型、AH3亜型、B型のPA遺伝子を解析したが、バロキサビル耐性変異株は検出されなかった。新型コロナウイルス感染症の影響で感染者数が激減し本研究では十分な数を解析できなかった。
また、新型コロナウイルスの変異株の検出を行い、分離したD614G変異株、アルファ株、デルタ株、オミクロン株に対するワクチン誘導抗体の中和能を解析した。その結果、2回接種ではD614G変異株およびアルファ株、3回接種ではオミクロン株BA.1およびBA.2に対する幾何平均抗体価が相対的に高く、複数回のワクチン接種によって抗体の親和性が高まることが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

新型コロナウイルス感染症の流行によりインフルエンザの感染者数が大幅に減少し、本研究ではサンプル数が限定的であったが、バロキサビル耐性となる変異を持つインフルエンザウイルスは検出されなかった。今後はまたインフルエンザが流行すると考えられることから、薬剤耐性インフルエンザウイルスの継続的な監視は公衆衛生上重要である。新型コロナウイルスは変異株が次々に出現し、流行すると医学的にも社会的にも影響が大きいことから、今後も新たな変異株の出現を監視し続ける必要がある。また、新たな変異株に対する抗体保有状況を解析することは、感染拡大防止の観点から意義が大きいと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Vaccine-induced neutralizing antibodies against SARS-CoV-2 Omicron variant isolated in Osaka, Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Hiroi Satoshi、Morikawa Saeko、Motomura Kazushi、Mori Haruyo
    • 雑誌名

      Access Microbiology

      巻: 5 号: 2

    • DOI

      10.1099/acmi.0.000465.v3

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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