研究課題/領域番号 |
20K10455
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
沖津 祥子 日本大学, 医学部, 客員研究員 (10082215)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ウイルス性胃腸炎 / サポウイルス / 分子疫学 / 小児 / 感染免疫 / 抗体価 |
研究開始時の研究の概要 |
サポウイルス(SaV)は乳幼児の急性胃腸炎の病原ウイルスであるが、ロタウイルスやノロウイルスに比較し検出頻度が低く、これまで研究の蓄積は少ない。流行するSaVの遺伝子型は地域、年代、罹患年齢によって変わるが、特定の型(GI.1)が多い。しかし、感染免疫と流行との関係では不明な点も多い。 この研究ではある一地域の乳幼児の急性胃腸炎患児の便検体から検出されたSaVの分子遺伝学的解析を行い、流行株を詳細に解析する。同時にSaVの採取地域の乳幼児の免疫状態を知るため、血清中、便中の抗体価を調べ、さらに母親の血清および母乳中の抗体価を測定する。これらの結果から流行の原因を追跡し将来の予防につなげる。
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研究成果の概要 |
小児の急性胃腸炎の原因ウイルスとして多様なウイルスが知られている。日本ではロタウイルスワクチンが2011年に接種開始されたことからロタウイルスによる胃腸炎は減少した。今後重要性が増すと思われるサポウイルスの疫学、感染免疫を調べた。頻度は平均5.2%で年によって異なり、遺伝子型はGI.1が多いが他に7種類の遺伝子型が検出された。遺伝子型特異的な免疫が成立すると考えられたが、血清抗体価の測定結果からは年齢との間に相関はなかった。乳児は母親からの受動免疫を得ていた。2020年の新型コロナウイルス感染症の流行中には胃腸炎患者の減少およびSaV陽性数が減少したが、その翌年は上昇した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児の急性胃腸炎は日本では死亡者数は少ないものの誰でも罹患する疾患で乳幼児やその家庭における負担となっている。その原因ウイルスは多く、その一つであるロタウイルスに対するワクチンは2020年に日本で定期接種となった。そこで今後どのようなウイルスが流行するか知ることは、感染防御対策を探るために重要である。この研究では原因ウイルスの一つであるサポウイルスを対象として流行疫学とその特徴を調べ、一方で遺伝子型に対する免疫を調べた。ロタウイルスワクチンの影響と新型コロナウイルス感染症流行の影響を考えて継続的な調査が必要である。
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