研究課題/領域番号 |
20K10457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 匡弘 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (70446649)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | プラスミド / 薬剤耐性 / カルバペネム耐性腸内細菌科細菌 / 系統解析 |
研究開始時の研究の概要 |
カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)にカルバペネマーゼ遺伝子を持ち込むプラスミドの分子疫学解析手法の確立及びプラスミドの拡散様式の解明を目的とする。日本に多く見られるIMP型カルバペネマーゼ保有プラスミドを主な対象とし、臨床分離株のゲノム解析を行うことによって、その系統的な特徴を明らかにし、拡散様式を評価する。今まで不明な点が多かったプラスミドの分子疫学的な特徴を明らかすることで、CPEの蔓延防止に重要なデータを提供する。
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研究成果の概要 |
腸内細菌目細菌における主要な薬剤耐性菌におけるβ-ラクタマーゼはIncFプラスミド上に存在することが多い。臨床分離株のゲノム解析とゲノムデータの機械学習から薬剤耐性プラスミドと染色体との組みあわせが薬剤耐性遺伝子の保持に関与することが示唆された。染色体の遺伝的な性質とプラスミドの系統の総合的な解析により、優勢となる薬剤耐性菌の解明につながると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、プラスミドの系統解析が進み、薬剤耐性遺伝子は特定の系統に分類されるプラスミド上に多いことが明らかとなった。また、ゲノムデータの機械学習手法による解析に道筋を付けることに成功し、染色体の性質によって薬剤耐性プラスミドの保有頻度が決まることがゲノムデータから見いだされた。細菌のゲノム解析ではプラスミドと染色体の系統に着目することで、薬剤耐性菌として流行する潜在能力を推定するための基礎的知見が得られ、感染制御の一助となると期待される。
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