研究課題/領域番号 |
20K10458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
大谷 成人 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10561772)
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研究分担者 |
奥野 寿臣 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (10221152)
島 正之 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (40226197)
中嶋 一彦 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (40340955)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | インフルエンザワクチン / 細胞性免疫 / 抗体 / インフルエンザ / ワクチン / 液性免疫 |
研究開始時の研究の概要 |
インフルエンザウイルスの感染防御能に細胞性免疫が重要な役割を果たしていると考えられているが、簡便に測定できる方法がないため、ほとんど測定されていない。一般的に、免疫学的評価は血清で簡便に測定できる液性免疫(抗体価)により行われているが、感染防御に必要な免疫を評価するには十分でない。本研究では、申請者らが開発した細胞性免疫測定法を用い、インフルエンザワクチンの細胞性免疫への影響を解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
IFN gamma は、細胞性免疫の重要な因子と考えられている。しかし、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)に重要な役割を果たすGranzyme Bとの関連については、ほとんど知られていない。本研究では、2017/18年に不活化インフルエンザワクチン接種前後の健常成人32名の血液を採取し、細胞性免疫(IFN gamma とGranzyme B)と液性免疫(赤血球凝集抑制試験)を測定した。IFN gamma とGranzyme Bの値は、ワクチン接種前後で有意に相関していた。さらに、ワクチン接種後のfold increaseも有意に相関していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インフルエンザの免疫にはCD4陽性T細胞とCD8陽性T細胞の両方が重要と考えられ、CD8陽性T細胞のうちCD8陽性cytotoxic T lymphocytes (CTLs)の活性化に重要な蛋白質の1つがgrnzyme Bであることが知られており、ワクチン接種とグランザイムBの関係についての研究もおこなわれている。しかし、IFN gammaとGranzyme Bの関連性を見た研究はあまりない。そのため、本研究において不活化インフルエンザワクチンの細胞性免疫への影響を評価するためワクチン接種前後のIFN gammaとgranzyme bを測定しこれらの関連性をみることは重要であると考えられる。
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