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途上国におけるハイリスク妊娠を回避するための妊婦健康診査システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K10483
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関京都光華女子大学

研究代表者

森 久美子  京都光華女子大学, 健康科学部, 准教授 (60468949)

研究分担者 柳澤 理子  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (30310618)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード途上国 / 母子支援 / 母子健康手帳 / 途上国支援 / 妊婦健康診査 / 啓発活動 / 国際看護 / 母子保健
研究開始時の研究の概要

妊婦健診の受診率の高さはハイリスク妊娠の早期発見につながり,妊産婦と新生児の死亡率減少にもつながる.また,母子の健康記録であり妊婦への知識の情報源となる母子手帳の導入は効果的でかつ継続可能であることも明らかになっている.そこで本研究は,母子手帳の活用を中心に置き,妊婦自身のセルフモニタリング機能が強化されることで受診率を高め,ハイリスク妊娠を回避させようとする途上国での妊婦健診システムを構築することを目的としている.

研究実績の概要

3年ぶりのザンビア共和国訪問のため、活動拠点であるChilenje病院はほとんどのスタッフが入れ替わっていたが看護部長が以前のままだったためトラブルなく活動を再開することができた。しかし、訪問していない期間は活動は中断していてデータの集積はなく、担当者に1から説明しなければならない状況であった。月200件以上の分娩件数は維持しているが医師が常駐しているためハイリスク妊婦も受け入れ帝王切開術が増えている。今後の活動施設候補であるKnyama病院も訪問した。Knyama病院は首都ルサカでも最も分娩件数が多く月に1000件以上である。他の病院同様、分娩件数に対してスタッフは常時不足しておりボランティアで補っている状況である。しかし、この病院の看護部長は、本活動の開始当時Chilenje病院にいた看護部長のため、妊婦健康診査受診啓発のためのポスターを掲示してくれたり、マタニティーマークをスタッフが付けることで啓発活動になると提案してくれたりした。帰国後もオンラインで状況を知らせてくれるなど継続して情報が入る点も活動はしやすいと考える。病棟の責任者が次々代わるChilenje病院より看護部長からの指示系統が確立しているKnyama病院を拠点病院とする方がいいと考えた。今回の訪問で地域で性教育などの活動をしているボランティアに妊婦健康診査受診啓発ポスターを病院から離れた場所に掲示してもらえたことと2病院で1200のマタニティーカードとマタニティマークが配布できたことは成果である。ザンビア版母子健康手帳の内容も再度検討し、現地の貴重な意見を得ることができた。今後は看護部長とスタッフ不足の状況でも可能な妊婦健康診査の病棟組織作りを検討し、並行して母子健康手帳の作成の段階に入っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

Covid-19により現地に訪問することができず活動が中断した期間があったため。

今後の研究の推進方策

研究が中断した期間の分を延長したため計画は予定通り進めていく。今年度の訪問で母子健康手帳の作成と活動拠点となったKnyama病院で母子健康手帳を活用できる妊婦健康診査の組織作りを検討していく。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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