研究課題/領域番号 |
20K10484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 京都府立医科大学 (2022) 近畿大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
高嶋 直敬 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80435883)
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研究分担者 |
宮川 尚子 滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (20388169)
喜多 義邦 敦賀市立看護大学, 看護学部, 教授 (30147524)
門田 文 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (60546068)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 機能予後 / 健康寿命 / コホート研究 / 地域住民 / コホート |
研究開始時の研究の概要 |
我が国において健康寿命(健康で日常生活が送れる期間)を延ばすことは重要であると考えられている。この研究は、地域住民の協力者を前向きにその後の疾患発症や介護などについて追跡を行い、調査開始時点での食生活行動とその後の発症などとの関係を検討する。特に、健康寿命の低下と関連がある脳卒中や認知症などの危険因子との関連や、地域住民などの集団にたいして応用が可能な危険因子などに着目して関連について解析を行う。
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研究実績の概要 |
健康寿命延伸は公衆衛生上の重要な課題である.健康寿命は日常生活を自立して行える期間とも定義され,「日常生活非自立」となる原因疾患の約半数は認知症及び脳卒中である.これらの疾患の予防は当然ながら重要である.しかし,健康寿命や機能予後を客観的に評価するためには対面での調査が必要なことから,修正可能な危険因子や予測因子に関するこれまでの知見は十分とは言えない. 本研究ではすでにベースライン調査が完了した既存コホートを用いて,追跡期間を延長して,健康寿命と危険因子との関連,健康寿命・認知症の発症予測因子の検討を行うことと,さらに健康寿命延伸のための集団アプローチを評価可能な新たな縦断研究の立ち上げの準備を行うことも目的としている. これまでに,すでに,収集済みデータを用いた解析を行い,ストレス対処行動,高感度CRPと将来の機能予後との関連について報告した.さらに,喫煙・飲酒習慣,身体活動等の生活習慣から,望ましくない生活習慣リスクスコアを算出し,機能障害との関連について検討を行い,リスクスコアが高いほど,将来の機能障害のリスクが上昇する可能性が示唆された.この成果については2023年度に日本循環器予防学会にて報告予定である.また追跡期間を延長しての,追加での詳細な解析を行う予定である.2022年度中にCOVID19のパンデミックによる研究活動の制限により,追跡調査等を実施できなかったため,2023年度に研究補助期間を延長し,検討を行う予定にしている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は,一般地域住民を対象とする疫学研究である.COVID19のパンデミックによる研究活動の制限の影響を受けて,研究実施が大幅に制限されており遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
研究期間を2023年3月から2024年3月まで延長する予定である.2023年5月に新型コロナウィルス感染症の5類への移行が確定し,追跡調査等が再開できる見込みである.また既存コホートを実施している地域で,健康寿命延伸のための集団アプローチを評価する調査の立ち上げのを計画しており,予備調査のための準備作業を開始している.
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