研究課題/領域番号 |
20K10485
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
藤田 裕規 近畿大学, 医学部, 講師 (10330797)
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研究分担者 |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
甲田 勝康 関西医科大学, 医学部, 教授 (60273182)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / アディポサイトカイン / 男性 / CTRP / 骨折 / 骨粗しょう症 / CTRP3 / 脆弱性骨折 |
研究開始時の研究の概要 |
アディポネクチンパラログとして15種類のC1q/tumor necrosis factor (TNF)-related Protein (CTRP)ファミリーが報告されている。このうちCTRP3は、in vivo実験において破骨細胞分化誘導因子誘導性の破骨細胞形成と骨破壊を低下させる働きが報告され、骨粗しょう症の予防や治療に有用な新たな物質であることが期待される。そこで、2007年から行っている地域住民を対象にした前向きコホート研究において、血清CTRP3低値が骨粗しょう症、脆弱性骨折の発症リスクを高めるかを縦断的に検討する。
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研究成果の概要 |
近年、新たに発見されたたんぱく質であるCTRP3が骨代謝(古くなった骨が破骨細胞によって壊され、その壊された部位を骨芽細胞が修復し、新しい骨に作り替えるとこ)に関与することが報告された。そこで今回、地域在住の男性において、CTRP3が骨密度と関連し、骨折に影響を与える因子であるのかを検討した。その結果、CTRP3の血液中の濃度が高い程、骨代謝の指標であるオステオカルシンやTRACP-5bの血液中の濃度が低下する傾向がみられた。しかしながら、腰椎骨密度と大腿骨骨密度との関係は見られず、新たな骨折の発症を予測することは示されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
支援・介護が必要となる主な原因に骨折・転倒があり、骨折予防対策は公衆衛生上も医療経済上も極めて重要な対策課題と言える。これまで女性における研究や対策は多くなされているが、男性の骨折に関する研究は決定的に不足している。今回の男性における研究成果では、血清CTRP3濃度が骨折を予測することは示されなかったが、骨代謝には何らかの影響を及ぼしている可能性が示唆された。このことから、CTRP3が骨粗しょう症の予防や治療に有用な新たな物質であると期待されている。
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