研究課題/領域番号 |
20K10498
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
頼藤 貴志 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00452566)
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研究分担者 |
増山 寿 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (30314678)
櫻井 淳 岡山大学, 大学病院, 准教授 (30444657)
三橋 利晴 岡山大学, 大学病院, 助教 (30716890)
小林 勝弘 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (60273984)
塚原 宏一 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (90207340)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 出生前コホート / 胎児 / 乳幼児 |
研究開始時の研究の概要 |
胎児や小児は、環境要因により、健康・成長・発達の面において影響を受けやすく、またその負荷は一生続くという特徴がある。この影響を評価するには、比較的規模の大きい出生前コホートが必要となるが、臨床医や研究者にオープンで大規模なデータベースは少ない。そのため、岡山県をベースとし、妊娠中からAYA(思春期と若年成人)世代まで児の健康・成長・発達を追跡するための、年間5千人登録可能な大規模出生前コホートを立ち上げる。そして、当該研究期間に1歳までの追跡を行い、様々な仮説検証を行う。
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研究実績の概要 |
胎児や小児は、環境要因により、健康・成長・発達の面において影響を受けやすく、またその負荷は一生続くという特徴がある。この影響を評価するには、比較的規模の大きい出生前コホートが必要となるが、臨床医や研究者にオープンで大規模なデータベースは少ない。そこで、本研究において、「妊娠中のデータ」と「出生後の児のデータ」を結合した大規模出生前コホート構築を目指し、岡山県内の産科一次施設で「妊娠中のデータ」の集積を行い、データベースの作成を行ってきた。さらに、満1歳以降、毎年誕生日月に送付する追跡のためのアンケートをオンライン方式で行う準備を行ってきたが、新型コロナウイルス感染症流行による医療ひっ迫のため、産科一次施設での倫理審査の承認が得るのが難しい状況である。その間、「妊娠中のデータ」と「出生後の児のデータ」の結合のための、その他の方法を模索し、より効率的なコホート構築のための協議を研究分担者間で重ね、令和4年度は、以下の2点を達成した。 ①既に目的外申請にて入手している厚生労働省「21世紀出生児縦断調査」(出生後の児のデータ)に「日本産科婦人科学会登録周産期データベース」(妊娠中のデータ)を結合して利用する許可を得るため、厚生労働省に申請を行い、承諾を得た。 ②岡山市保健所との話し合いにより、「妊婦健診データ」と「乳幼児健診データ」を提供していただくための準備を進めている。岡山市に対してデータの目的外申請の準備中。 その他、出生前コホートの構築の為のノウハウや知見の集積のため、大規模出生コホート(21世紀出生児縦断調査)の解析も継続した。 令和5年度は、①、②の各データよりデータセットを作成し、「妊娠中環境要因と産後うつの関連」「生殖補助医療の周産期、小児期の健康への影響」「帝王切開の児に与える影響」など、仮説に基づいて解析を行い、論文化する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまで、岡山県中心とした大規模コホート立ち上げを目指し、産科一次施設においてパイロット的にデータを集積してきたが、新型コロナウイルス感染症流行の影響もあり、軌道修正を行うことを余儀なくされた。しかしながら、より効率的なコホート構築のため、「21世紀出生児縦断調査」「日本産科婦人科学会登録周産期データベース」「妊婦健診データ」「乳幼児健診データ」を合わせたデータセットの作成に舵を切り、進展させることができたため、おおむね順調に進展していると自己評価した。
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今後の研究の推進方策 |
岡山市保健所との話し合いを進め、「妊婦健診データ」「乳幼児健診データ」を取得し、「21世紀出生児縦断調査」、「日本産科婦人科学会登録周産期データベース」との結合を行う。データセット構築後、仮説に基づいた解析及び論文化をすすめ、研究全体の総括を行っていく。
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