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原爆被爆者の地理的情報を活用した新たながんリスクモデルの開発と適用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K10500
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関広島大学

研究代表者

吉永 信治  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (50270616)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードがんリスク / 自然放射線 / 原爆被爆者 / 統計モデル / 放射線被ばく / 健康影響 / 放射線 / リスクモデル / 疫学研究
研究開始時の研究の概要

原爆被爆者を対象としてこれまでに実施された疫学研究の大部分では,研究対象者の居住歴の情報については,ほとんど考慮されていないため,放射線被ばくによるがんリスクの推定値にかなりのバイアスをもたらす可能性がある。
本研究では,広島大学原医研が有する原爆被爆者のデータベースに基づき,詳細な居住歴情報を初めて活用し,がん死亡追跡の調査地域を拡大した後ろ向きコホート研究を実施することで,① 居住歴に関連するがんリスクの定量化,および② 居住歴を考慮したより正確ながんリスクの定量化を試み,さらに居住地に関連した自然放射線による被ばく線量を加味することにより,③ 新たながんリスクモデルの開発と適用,を行う。

研究成果の概要

広島大学原爆放射線医科学研究所が有する原爆被爆者のデータベースに基づき,原爆被爆者における居住歴に関連するがんリスクの定量化,居住歴を考慮したがんリスクの定量化,居住地に関連した自然放射線による被ばくを加味した新たながんリスクモデルの開発と適用を行うことを目的に本研究を実施した。データベースに登録されている被爆者の居住歴を含む各種データの抽出や整理が予定通り進まず,被爆者のがんリスク評価を実施するに至らなかったが,公開されている情報にもとづき都道府県別の自然放射線による主要ながん部位のリスクを統計モデルを用いて解析することで,男性の胃がんと肺がんで大地ガンマ線との有意な関連を見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本人が居住する地域の大地や宇宙放射線など自然放射線による被ばくは,1年間の平均が約2ミリシーベルトと推定されているが,そのうち外部被ばくについては居住地域によっては数倍以上も変動があることが知られている。本研究は,日本における自然放射線への被ばくによるがんリスクを都道府県別に評価し,一部のがんで有意に上昇する可能性を指摘した。本研究は生態学的研究という限界はあるものの,原爆被爆者や職業被ばく集団の研究においても,自然放射線による被ばくを適切に考慮する必要性を指摘した。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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