研究課題/領域番号 |
20K10522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
中島 宏 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 衛生学公衆衛生学, 准教授 (80217710)
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研究分担者 |
四ノ宮 成祥 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 分子生体制御学, 教授 (40505260)
中村 好宏 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 進学課程, 准教授 (60415255)
岩澤 聡子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 衛生学公衆衛生学, 講師 (10570369)
鈴木 聡子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 衛生学公衆衛生学, 助教 (30821780)
中山 昌喜 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 分子生体制御学, 准教授 (50876000)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 血清尿酸値 / 遺伝子多型 / 月経状況 / 女性 / 閉経 |
研究開始時の研究の概要 |
女性においても閉経後は血清尿酸値が上昇することが知られている。これまでに我々は、ABCG2遺伝子の2つの多型(Q141KおよびQ126X)が、痛風・高尿酸血症と強い関連があることを示してきた。Q141Kのみ検討した先行研究では、特に閉経後にQ141Kと血清尿酸値との強い関連が見られた。しかし、ABCG2の機能低下を反映させるにはQ126Xを併せて考慮すべきである。この点も踏まえ、女性、あるいは閉経後の女性に限定した、既知の因子を含む血清尿酸値の予測式を作成し、遺伝子多型を含む規定要因を解明する。更に、追跡調査により、閉経前後での血清尿酸値の上昇はABCG2遺伝子の多型に影響されるか、検討する。
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研究成果の概要 |
日本多施設共同コホート研究から年齢、肥満、飲酒習慣等の生活習慣、閉経に係る状況、血清尿酸値のデータについて抽出した。ホルモン補充療法を行っている者は解析対象者から除外した。女性だけで約4,000名のデータセットとなった。 このデータセットを用いて、重回帰分析等の多変量解析により解析を行った。血清尿酸値に影響をあたえる各要因の偏回帰係数の大きさとその統計学的有意性に注目した。また、信頼区間を伴う人口寄与危険割合を計算した。現在、解析結果をもとに論文を執筆している。また、ABCG2以外に、モデルの精度向上に貢献する可能性がある遺伝子の遺伝子多型について検討可能なデータセットを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
閉経の状態を踏まえたABCG2遺伝子の多型と血清尿酸値について検討した報告は一件のみであり、Q141Kについてのみの検討である。閉経後の女性の血清尿酸値を規定する要因を明らかにするため、閉経の状態を踏まえた女性における血清尿酸値のモデル作成を目的とした。Q126Xの情報も併せてABCG2の機能低下を評価し、閉経後の女性の血清尿酸値を規定する要因を明らかにした。 女性では閉経後、血清尿酸値が上昇する。仮に50歳で閉経すると40年近い閉経後の人生を送ることとなる。健康寿命の延伸を考えた場合、閉経後の女性の血清尿酸値を規定する要因を明らかにすることは、日常診療のみならず公衆衛生上も大変重要である。
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