研究課題/領域番号 |
20K10544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 九州大学 (2022) 福岡大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
緒方 利安 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (20609490)
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研究分担者 |
有馬 久富 福岡大学, 医学部, 教授 (20437784)
川添 美紀 福岡大学, 医学部, 講師 (30469374)
坪井 義夫 福岡大学, 医学部, 教授 (90291822)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脳梗塞 / 腸内細菌 / 動脈硬化 / 社会医学 |
研究開始時の研究の概要 |
腸内細菌が、トリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)の産生などを介して動脈硬化や心疾患を引き起こす可能性が報告されてきた。しかしながら、わが国で多くみられる動脈硬化性疾患である脳梗塞についての報告は世界でもほとんどない。本研究では、急性期脳梗塞患者約500名と福岡県在住一般住民の前向きコホート研究に参加する約1000名の健常者の腸内細菌叢を比較検討する。本研究により、発症機序の異なる病型別脳梗塞の原因となる腸内細菌を明らかにすることができる。
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研究成果の概要 |
福岡大学病院脳神経内科に急性期脳梗塞の診断で入院した、100名の便検体から腸内細菌を調べた。 結果としては、脳梗塞を有し脂質異常症を有する患者では、Bacteroidetes門の割合が有意に低下しており、50%以上の狭窄性変化を有する症例でもその割合が低下する傾向にあった。脳梗塞患者において、Bacteroidetes門の減少は動脈硬化疾患と関連していた。 同じ患者群において心房細動の有無ごとに、各腸内細菌の門の割合に違いがあるか検討した。Proteobacteria門が心房細動を有する症例で有意に低下していた。Proteobacteria門が4.86%以下ならば心房細動を有しやすい結果だった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、脳梗塞の大きな原因の2つである動脈硬化と心房細動について、Bacteroidetes門とProteobacteria門がそれぞれ関連がある可能性を示した。今後食生活の修正により腸内細菌やその働きを助ける物質、抗生物質などを用いて、Bacteroidetes門やProteobacteria門を含めた腸内環境を整備することで、脳梗塞のさらなる予防につながる可能性がある。今後さらに腸内細菌の研究が発展することで、動脈硬化や心房細動の罹患率を低下させ脳梗塞の予防法が確立ができれば、健康寿命の延伸・医療費削減などにも貢献しうるものと期待される。
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