研究課題/領域番号 |
20K10546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
都築 慎也 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国際感染症センター, 応用疫学研究室医長 (60634912)
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研究分担者 |
新庄 正宜 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20276314)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | インフルエンザ / ワクチン効果 / Test-negative design / COVID-19 / RIDT |
研究開始時の研究の概要 |
毎シーズン、参加施設の外来を受診するインフルエンザ患者に同意を得た上で迅速検査を行いデータベースとする。Test-negative designでインフルエンザワクチンの効果を推定する。特殊な迅速診断キットを用いてH1とH3のサブタイプ比較、迅速PCRシステムを用いたPCRと迅速診断キットの精度比較を併せて行うと共に、年齢群・リスク群ごとのワクチン効果を交絡因子を調整した上で推定する。
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研究成果の概要 |
日本における季節性インフルエンザワクチンの効果について詳細な検討を行い、成人・小児ともに推奨に足る予防効果が期待できることを明らかにした。 一方で2020年からのCOVID-19パンデミックにより季節性インフルエンザの患者数が激減したため当初の研究計画変更を余儀なくされ、COVID-19と季節性インフルエンザの差異を明らかにすることにも注力した。COVID-19のもたらす疾病負荷が人口レベルで季節性インフルエンザよりも大きく、Long-COVIDによる追加の負荷ももたらすことを報告した。 さらにインフルエンザワクチンを接種することで外来診療での抗菌薬消費量を抑制できる可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
季節性インフルエンザへの対応策として予防接種が有効であることはよく知られているが、日本において具体的にどの程度有効であるかの知見は限られていた。本研究では成人・小児ともにインフルエンザワクチンが接種を推奨するに足る根拠があることを明らかにした。 またCOVID-19パンデミックによる影響を考慮し、当初の研究計画を変更しCOVID-19とインフルエンザの差異を明らかにすることにも注力した。本研究で日本においてCOVID-19がインフルエンザよりも大きな疾病負荷をもたらしたことを示した。 さらにインフルエンザワクチンを接種することで抗菌薬使用量を抑制できる可能性があることを示唆した。
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