研究課題/領域番号 |
20K10549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
清水 惠子 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90312462)
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研究分担者 |
奥田 勝博 旭川医科大学, 医学部, 助教 (00389115)
浅利 優 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (40360979)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ジフェニジン / 危険ドラッグ / マイクロダイアリシス / ジフェニジン誘導体 / 未規制の新規向精神薬 / 4-MeO-ジフェニジン / 構造活性相関 / 血液脳関門(BBB) / 死因診断 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は先行研究で、指定薬物ジフェニジンの中枢神経作用の検討を行い、脳内報酬系を優位に刺激し、その刺激に対して耐性が生じること、脳移行は、P 糖蛋白質や有機カチントランスポーターにより脳から能動的に排出されている事実を見いだした。本研究は、ジフェニジン誘導体である、未規制の新規向精神薬4-MeO-ジフェニジンの 血液脳関門(BBB)通過様式と、脳内報償系(中脳辺縁系ドパミン作動性神経系)における依存毒性形成機構を、in vivoブレインマイクロダイアリシス法を用いた神経科学的手法により解明し、併せて死亡に繋がる毒性を評価し、法医診断学上の貢献及び治療法の検討を介した社会貢献を目的とする。
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研究成果の概要 |
ジフェニジン誘導体の4-メトキシジフェニジン(4MeO-DPD)および4-ヒドロキシジフェニジン(4-OH-DPD)を用いてラットin vivoブレインマイクロダイアリシスによる検討を行ったところ、4MeO-DPDおよび4OH-DPDのいずれも、投与直後から自発的運動量の増加と側坐核におけるドーパミン濃度上昇が観察された。4MeO-DPDのドーパミン神経作用および脳移行はP-糖タンパク質阻害剤によって有意に促進され、4OH-DPDでは有機カチオントランスポーター阻害剤によって抑制された。これらの結果より,4MeO-DPDと4OH-DPDでは基質となるトランスポーターが異なることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規向精神薬は、従来の違法薬物や麻薬の化学構造を組み変えたものが多く、元の薬物からは予想もできない強い毒性を持つ可能性があり、その毒性を事前に評価する事は、法医診断学上、大変重要である。未規制の新規向精神薬の毒性機序を解明し、既存の違法薬物(麻薬・覚せい剤、指定薬物を含む)の毒性と比較研究することは、法医診断学的に意義深い。
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