研究課題/領域番号 |
20K10568
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
小川 匡之 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (50559937)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | LC-MS/MS / マトリックス効果 / 除タンパク・リン脂質除去カラム / 簡易化液抽出カラム / 除タンパク・除リン脂質カラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、血中薬毒物LC-MS/MS分析において、従来法である除タンパク法やQuEChERS法に代わる、簡便かつ効果的な前処理法を開発し、血中薬毒物のより高精度な分析と、併せてその前処理法を正しく評価する方法の確立を目的とする。新たな前処理法を開発し、正確に評価、適用することにより、血中薬毒物分析の精度が飛躍的に向上し、社会的な課題である死因究明へ貢献する事を目指していく。
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研究成果の概要 |
血中薬毒物のLC-MS/MS分析試料前処理法として、従来の除タンパク法やQuEChERS法に代わる、除タンパク・リン脂質除去カラムや簡易化液抽出カラムを用いた、新規方法開発を目的とした研究を行い、向精神薬やネオニコチノイド系殺虫剤を対象に分析法を開発した。さらに、それらの前処理法の適切な評価の確立を目指したが、分析時のマトリックス効果の原因が、分析中の試料だけではなく、連続分析時のキャリーオーバーによってもたらされることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、薬毒物分析の中心となっているLC-MS/MSにおいて、測定時のマトリックス効果は定量上の大きな問題であり、その解消は重要な課題である。特に、測定試料が著しく劣化している法医学分野において極めて重要である。米国食品医薬品局(FDA)、日米EC医薬品規制調和国際会議(ICH)等で定められている分析法バリデーションのマトリックス効果評価法は、測定試料自体のマトリックスを念頭に定められているが、連続分析におけるマトリックス効果原因物質のキャリーオーバーが極めて大きな要因であることが本研究において明らかとなった。この事は、分析法評価法自体の見直しの必要性を訴える、重要な提言となったと考えられる。
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