研究課題/領域番号 |
20K10571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
神田 芳郎 久留米大学, 医学部, 教授 (90231307)
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研究分担者 |
副島 美貴子 久留米大学, 医学部, 准教授 (80279140)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ハプトグロビン / コレステロール / 関連解析 / 肥満 / 蛍光融解曲線解析 / リアルタイムPCR / サブグループ解析 |
研究開始時の研究の概要 |
血清蛋白ハプトグロビン(HP)は、溶血時に鉄の喪失を防ぎヘモグロビンの酸化障害作用を中和する機能を有する蛋白である。本研究では、最近モンゴル人集団を対象としたサブグループ(階層化)解析を用いた関連解析において観察された、① BMI(Body Mass Index)高値群で特に強い血中HP濃度とコレステロール濃度との正の相関、② HP遺伝子多型と血中HP濃度あるいはコレステロール濃度との関係へのBMIの増加(肥満あるいは過体重)が及ぼす影響、について日本人集団を対象とした相関解析によりその普遍性を検証し、コレステロール代謝におけるHPの役割とBMI増加の影響について解析する。
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研究成果の概要 |
ハプトグロビン(HP)は溶血や疾病などによる血中濃度の変動に加え濃度の個人差に影響する遺伝子多型が知られている。本研究では先行研究で認められた肥満(BMI値)が血中HP濃度とコレステロール濃度との関係に影響するどうかを日本人集団で検証し、コレステロール代謝におけるHPの役割と肥満の影響を理解することを目的に実施した。まず多数の少量検体に適したHPタンパクの定量法と遺伝子多型解析法の確立を目指した結果、キーとなる2多型の同時判定法を開発することが出来た。タンパク定量法については現在も条件検討を行っており、これらを利用し目的を達成する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複数のたんぱく質や遺伝子などを対象とした研究では、一度の反応で複数の遺伝子座を調べることができればサンプリングのミスの軽減につながり、試薬、検体、操作時間を節約することが可能となる。今回開発した一回のPCR反応で融解曲線解析とエンドポイント法を利用した遺伝子型判定法についてはこれまでに報告がなく恐らく最初の報告であり、本研究成果を参考に他の遺伝子多型のマルチプレックスな解析方法が開発される可能性が期待される。
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