研究課題/領域番号 |
20K10577
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田中 理子 九州大学, 薬学研究院, 特任助教 (20648480)
|
研究分担者 |
高木 良重 国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 講師 (00865701)
岩木 三保 九州大学, 医学研究院, 講師 (10611345)
川本 利恵子 湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 教授 (40144969)
武冨 貴久子 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (80543412)
梶岡 俊一 国際医療福祉大学, 福岡薬学部, 教授 (90274472)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 失禁関連皮膚炎 / 尿失禁 / 地域包括ケア / 無作為割付対象試験(RCT) / EBN / 在宅看護 / クリティカルパス / 無作為割付対照試験(RCT) / 地域包括ケアシステム / 無作為化比較対照試験 |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢化社会で地域包括ケアシステムの構築が推進されているが、在宅・介護施設における尿失禁とそれにともなう失禁関連皮膚炎(IAD)は増加し、居住での療養生活を継続することが難しい場合も多い。本研究では尿失禁とIADに対する科学的根拠に基づいた看護(EBN)の実施と、看護理工学の手法を用いた超音波エコー検査やブラッダースキャンを活用したアドバンスドな看護技術による残尿測定を導入する介入群とコントロール群を並行群間比較試験にてIAD発生率と改善率を指標に検討する。また、その結果をもとに訪問看護師の尿失禁看護クリティカルパスを作成し地域包括ケアシステムの推進に寄与する。
|
研究実績の概要 |
超高齢化社会で地域包括ケアシステムの構築が推進されているが、在宅・介護施設における尿失禁とそれにともなう失禁関連皮膚炎は増加している。本研究の目的は、在宅・介護施設療養者の尿失禁と失禁関連皮膚炎の看護における科学的根拠に基づいた看護の実施とその評価を行い、訪問看護師・介護者の尿失禁看護クリティカルパスを作成し地域包括ケアシステムの推進に寄与することである。看護理工学の手法を用いた超音波エコー検査やブラッダースキャンを活用したアドバンスドな看護技術による残尿測定を導入する介入群とコントロール群を並行群間比較試験にてIAD発生率と改善率を指標に検討する。
本年度は、COVID-19パンデミックに伴い引き続き介入施設(介護施設、入院施設、在宅ケアの被験者ご自宅)へのアクセスを自粛せざるを得ず、施設選定とデータ収集には至っていない。研究実施に向けて研究者が施設に立ち入らずにデータ収集ができるように、医療従事者と家族用に研究計画に沿った残尿測定、皮膚炎の評価の動画を作成し準備したが、臨床に従事している医療スタッフのCOVID-19対応と患者(対象者)の感染リスクを考慮して、高齢者施設でのデータ収集は断念した。日本では看護における無作為化比較試験(RCT)による科学的妥当性の検証がされている研究は少なく、特に在宅・介護施設療養者の尿失禁と失禁関連皮膚炎に関する現状は把握が困難であるため、海外の論文を中心にメタ分析を実施中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19感染拡大による被験者(在宅・介護施設で要介護3以上)が所属する施設への立ち入り自粛処置のため。高齢者のCOVID-19感染保護の観点から研究方針を変更し、研究実施に向けて研究者が施設に立ち入らずに済むように、医療従事者と家族用に研究計画に沿った残尿測定、皮膚炎の評価の動画を作成し準備した。しかし、介護者や施設の医療従事者もCOVID-19対応で研究まで手が回らず、研究協力施設の再選定とデータ収集を断念した。
|
今後の研究の推進方策 |
介入施設(介護施設、入院施設、在宅ケアの被験者ご自宅)へのアクセスを自粛せざるを得ず、海外の論文を中心にしたメタ分析とシステマティックレビューによる知見の集約で地域包括ケアにおける失禁関連皮膚炎の現状とEvidence-Basedな看護を提案し貢献する。
|