研究課題/領域番号 |
20K10582
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 (2022-2023) 神戸市看護大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
野寄 亜矢子 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (00824830)
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研究分担者 |
清水 佐知子 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (50432498)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 自己教育性 / 看護師 / 尺度開発 / 関連要因 / 自律的学習意欲 / 大規模調査 / 重回帰分析 / 自己教育力 |
研究開始時の研究の概要 |
看護師は継続学習による能力の維持・開発に努める必要がある。しかし近年、業務の過密 化や単調化による刺激の低下、他者からの評価の機会の減少により急性期病院に勤務する看護師の自律的な学習意欲が低下しているとの指摘がある。しかし、実際に学習意欲が低下しているかどうかは実証されていない。これまでにも自律的な学習意欲を測定する既存の尺度はいくつか存在するが、対象とする集団の違いや尺度の統計的信頼性・妥当性の低さなどからそのまま看護師に適応することが難しい。以上より、本研究はまず急性期病院に勤務する看護師の自律的学習意欲の構造を明らかにし、看護師の自律的学習意欲の測定尺度を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究により看護師の自己教育性尺度として《自ら学ぶ力》《省察する力》《看護への興味と仕事の充実感》からなる3因子27項目の看護師の自己教育性尺度が開発された。開発された看護師の自己教育性尺度は、(1)概念分析で示された看護師の自己教育性5属性が全て含まれていること、(2)成人学習者である看護師の主体的な学習プロセスを踏まえていること、(3)先行研究で実証されている看護師の経験学習の重要性が反映されていることより、看護師の自己教育性を適切に測定できていると言える。また、内的整合性が高く(α=.945)、確証的因子分析の結果は高いパス係数と一定の適合度を示していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会の変化に応じて求められる看護実践は日進月歩している中、看護師が主体的、継続的に学習を行うためには主体的な学ぶ能力だけではなく、看護師の情意的な資質も捉えることができる自己教育性が重要である。これまでに看護師の主体的、継続的な学びに関する研究は数多く報告されてきた。しかしながら、看護師の自己教育性を明確にとらえた報告は見当たらず、本研究により看護師の自己教育性の構成概念を明らかにすることができた。看護師の自己教育性の構成概念を明らかにすることができたことは看護師が成人学習者として経験学習を通して学んでいることが示され、看護師の経験が看護師として成長する上での学びとして重要であると言える。
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