研究課題/領域番号 |
20K10583
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
松田 明子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00346347)
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研究分担者 |
原 良太 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (10597107)
田中 康仁 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30316070)
藤本 隆 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (60264850)
萩野 浩 鳥取大学, 医学部, 教授 (80208412)
青井 博志 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 技師 (90788423)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 医療安全教育 / 周術期 / ハイリスク薬剤 / 関節リウマチ |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチ患者(RA)の周術期において合成系抗リウマチ薬、生物学的製剤等のハイリスク薬剤投与により周術期合併症の予防や薬剤管理が重要となる。そこで、看護師に対するRA患者の周術期におけるハイリスク薬剤管理に関する医療安全教育プログラム構築を目的に、①RA周術期における患者のハイリスク薬剤の工程表を作成する。②①を基に看護師のRA患者の周術期におけるハイリスク薬剤管理状況に関する横断研究を実施する。この結果を基に看護師に対するRA患者の周術期におけるハイリスク薬剤管理に関する医療安全教育プログラム構築を行う。
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研究実績の概要 |
看護師に対するRA患者の周術期におけるハイリスク薬剤管理に関する医療安全教育プログラム構築を目的に、R2年度にRA周術期患者の薬剤について看護師の診療補助業務の工程(医師の指示受け、準備・実施・評価)を作成。R3年度にこの工程表に沿って、整形外科外来、外来化学療法室に従事している看護師の診療補助業務を観察し、工程表を基にその各行為の危険度を行った。生命への影響度評価が高い行為は、周術期において、生物学的製剤、JAK阻害薬、メトトレキサート及びステロイド剤の薬剤管理に関する行為であった。 この結果を基にR4年度は看護師のRA患者の周術期におけるハイリスク薬剤に関する管理・観察・指導状況について医の倫理審査委員会の承諾を得て、横断研究を行った。対象者は、公益財団法人日本リウマチ財団のホームページに公開されている日本リウマチ財団登録医もしくは登録看護師が在籍している医療施設でRA患者の看護に従事している看護師または、過去3年以内に従事していた看護師とした。配布数は、2483数であり、そのうち23施設より返送された。調査方法は、Web調査方法とし、作業委託した。施設の看護管理者宛に本研究のWeb調査への協力願いおよび研究協力者用の依頼文書を送付した。研究対象者は、Webによりアンケート調査に回答することとした。調査期間は2022年4月19日から7月19日であった。調査協力数は、368数であり、分析対象は、周術期における看護経験に対する質問に回答した365とした。 R5年度は、この結果を分析し公表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
看護師に対するRA患者の周術期におけるハイリスク薬剤管理に関する医療安全教育プログラム構築を目的にR4年度予定通り横断研究を実施した。R5年度は、その結果分析・公表予定である。概ね、当初の予定通りである。
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今後の研究の推進方策 |
R5年度、R4年度は看護師のRA患者の周術期におけるハイリスク薬剤に関する管理・観察・指導状況に関する横断研究の結果について分析し公表予定。分析の視点は、周術期経験の有無によるRA薬物治療による知識状況および研修状況を比較し、教育の必要性や方法の検討をする。また、周術期経験看護師の術前の服薬管理・観察・指導状況を従事場所の比較等から分析し、周術期における安全な薬剤管理方法の検討および課題を見出す。 これに伴い、臨床現場のフィールドワークおよび学会・研修に参加し、知識・技術習得を行う。
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