研究課題/領域番号 |
20K10584
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 岩手県立大学 (2022-2023) 東北福祉大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
及川 正広 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (60537009)
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研究分担者 |
高橋 有里 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (80305268)
三浦 奈都子 (小山奈都子) 岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (40347191)
小池 祥太郎 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (30553317)
小野木 弘志 東北福祉大学, 健康科学部, 准教授 (50610200)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 抗がん剤 / 血管外漏出 / 罨法作用 / 血管外漏出治療剤 / 抗癌剤 / ステロイド / 皮膚傷害 / 実験動物 |
研究開始時の研究の概要 |
外来で化学療法行う場合は,末梢静脈から薬液を投与する場合が多く,抗癌剤血管外漏出による皮膚傷害を発症する危険性も高くなる.抗癌剤漏出時の処置として,ステロイド局所注射をマニュアル化している施設も多いが,その作用効果の検証や,施設間のケアの共有が十分に図れていない現状である.本研究では,がん化学療法における皮膚・血管傷害時の看護ケアに関する実態調査と、抗癌剤個々の病態モデルをし応してのステロイド局所注射の作用について検証を行い、得られた成果を発表し,広く臨床看護師に還元していく。
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研究実績の概要 |
本年度は、前年度に引き続きビンカアルカロイド系抗がん剤であるエクザール(ビンブラスチン硫酸塩)と、ファルデシン(ビンデシン硫酸塩)における、漏出性皮膚傷害ならびに、冷罨法、温罨法の作用にについての検討を行った。実験方法は、実験動物(ラット)背部の皮下組織2ケ所にエクザールは1.0㎎/mlを0.5ml注入、ファルデシンは0.05㎎/mlを0.5ml注入し漏出状態とした。冷罨法は、皮膚表面温度を基準に、17℃~19℃程度で冷やした18℃群、21℃~23℃程度で冷やした22℃群に分け、温罨法は、39℃~41℃程度で温めた40℃群、42℃~45℃程度で温めた43℃群、さらに罨法を行わない対照群に分け、漏出後の皮膚傷害の変化を比較評価し検討を行った。漏出部の観察は、漏出当日から毎日、同時間帯に、発赤、腫脹、潰瘍などの観察を行った。また、漏出後7日目に皮膚組織を摘出し、浮腫、癒着、出血などの観察を行った。その結果、特に冷罨法では、温度の差により皮膚傷害の変化が生じる結果を得た。ビンカアルカロイド系抗がん剤に関しては、病院施設の抗がん剤漏出マニュアルなどでも、漏出時の初期対応とし罨法を推奨されている。しかし、冷罨法、温罨法の実施は病院施設により違っており、どの程度の温度で罨法を行うかなどは検証されておらず、そのため、看護師それぞれの判断に委ねられている状況である。今後、さらに他の薬剤を含めて検証を行い、臨床に還元していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
実験動物を用いての検証に関しては、計画的に進めることができたのだが、それらの結果を発表するには至らなかった。アンケートに関しては、病院・施設に協力依頼に対し、コロナが落ち付くまでは厳しい。と返答されることも多々あり、計画的に進めることができず、作業が進まず、遅れを取っている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
今年度の研究成果は、次年度の学術集会での発表や論文執筆に繋げていき、実験も計画的に進める。アンケートに関しては、病院・施設の現状は、感染対策で多忙な状況からも、まだ終息したと言えないが、研究の目的・意義を伝え、アンケートの協力を得られる施設を開拓するよう努めていく。
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