研究課題/領域番号 |
20K10588
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
原 あずみ 日本赤十字看護大学, さいたま看護学部, 助教 (70848861)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 概念分析 / 臨床実習指導者 / 看護学生のエンパワーメント / 促進要因 / 阻害要因 / インクルージョン / 経験学習 / 質的研究 / エンパワーメント / 文献検討 / 看護学生 / 臨地実習 / empowerment / 尺度開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、臨地実習における看護学生のエンパワーメントを測定する尺度を開発することを目的とする。研究者は、修士論文の研究で、看護学生を対象にインタビュー調査を実施した結果、日本の看護学生のエンパワーメントの構成概念として、「支援」「機会」「資源」「情報」「患者との関わり」を明らかにした。しかし、尺度項目の表面妥当性と内容妥当性の検討を実施することはできなった。そこで、まず、臨地実習における看護学生のエンパワーメントを測定する尺度原案を作成し、尺度項目の表面妥当性と内容妥当性を検討する。次いで、信頼性及び構成概念妥当性を検討し、臨地実習における看護学生のエンパワーメントを測定する尺度を開発する。
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研究実績の概要 |
今年度は、まず、看護学生のエンパワーメントの概念分析に取り組み、26th East Asian Forum of Nursing Scholarsで発表した。看護学生のエンパワーメントについての属性、先行要件、帰結に関する記述を抽出し、類似性と相違性を検討しながらカテゴリ化を行った。その結果、看護学生のエンパワーメントの先行要件として個人および環境要因が影響し、その属性や帰結が複雑で多様なものとなっていた。看護学生は実践への参加を通して、相互依存的な目標設定から個人の責任を引き受ける際に、協力や尊重に基づく人間関係やコミュニケーションにより、目標達成に用いられる手段を活用することで、批判的・省察的思考の獲得や自己効力感の向上につながることが示唆された。 次に、本研究と並行して、2019~2020年度日本赤十字看護大学奨励研究費助成を受けた研究について第42回日本看護科学学会学術集会での発表および日本看護科学会誌に投稿した。臨床実習指導者からみた看護学生のエンパワーメントの促進要因として、【臨床学習環境における一体感の醸成】、【周囲の人たちの働き方を体感できる学習機会】、【挑戦から学べる看護実践への継続的参加】などの7カテゴリが抽出された。阻害要因として、【負担を感じる職場環境】、【不十分な時間】、【実習目標の不一致】が明らかになった。 さらに、臨地実習における看護学生のエンパワーメントの促進に向けて活用可能な信頼性・妥当性を備えた尺度を開発することを目指し、看護学生への追加のインタビュー調査を実施した。なお、看護学生のインタビューデータが不足しているため、現在も調査を継続している。加えて、専門家会議による尺度項目の表面妥当性と内容妥当性の検討についても実施する予定であったが、看護学生へのインタビュー調査を補った上で、尺度項目の表面妥当性と内容妥当性の検討を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
進捗が遅れている理由は、今年度は3大学に研究協力を得て対象者の募集を行ったが、COVID-19の感染拡大の影響により看護学生のインタビューデータが不足しているためである。尺度原案の作成に向けて看護学生のインタビュー調査を補うとともに、専門家会議による尺度項目の表面妥当性と内容妥当性の検討を進められていないため、延長申請をして調査を行う必要が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
まず、2023年9月までに看護学生への追加のインタビュー調査を実施し、COVID-19感染拡大状況下での看護学生の経験に焦点をあてて分析する。その後、研究者がこれまでに行った研究で抽出したデータを含め検討し、尺度項目を作成する。12月以降は専門家会議による尺度項目の表面妥当性と内容妥当性の検討を実施し、尺度原案を作成する。
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