研究課題/領域番号 |
20K10599
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐藤 三穂 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (00431312)
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研究分担者 |
岡田 一範 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (30772389)
矢野 理香 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (50250519)
浅賀 忠義 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (60241387)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 糖尿病 / 高齢者 / 足浴 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢糖尿病患者の特徴として足関節および足趾関節可動域制限がある。これらの関節可動域制限は、足底圧の分布異常による潰瘍形成リスクのみならず、下肢の機能低下による転倒リスクとしても重要である。一方足浴は、温熱刺激により軟部組織の進展性を増加させることが明らかとなっている。本研究では、高齢の糖尿病患者を対象に、足浴による温熱刺激とストレッチングを活用した「足浴プログラム」を実施して、下肢の柔軟性・下肢機能への効果を検証することを目的とする。
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研究成果の概要 |
高齢糖尿病患者の特徴として足の関節可動域制限があると言われ、これらは下肢の機能低下につながる要因となりうる。本研究では、足浴による温熱刺激と他動運動を活用した足浴プログラムが、下肢の柔軟性にどのような変化を与えるかを検討することを目的とした。地域に在住する一般の高齢者を対象とした足浴プログラムでは、足浴実施後に足趾の柔軟性が増加する傾向が認められた。さらに心地良さ、足に対する意識の変化に関する語りもみられた。これらの結果に基づき糖尿病をもつ高齢者への足浴プログラムの実施可能性について検討し、足浴プログラムを安全に実施できること、また事例により差は見られたが足趾の柔軟性が増加する傾向を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
足浴は、病院・施設・在宅など幅広い療養の場で用いられている気持ち良さを提供できる日常的な看護ケアのひとつである。この技術を活用して、足浴中にエクササイズを付加することで高齢糖尿病患者の足部可動域制限の回復・維持につながる可能性を示唆することができた。本研究では、増加している高齢の糖尿病患者に焦点をあて、立位・歩行機能の回復を支える・維持するという視点から、高齢糖尿病患者へのフットケアに新しい枠組みを示した点で意義があると言える。
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