研究課題/領域番号 |
20K10600
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
菊地 由紀子 秋田大学, 医学系研究科, 講師 (40331285)
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研究分担者 |
佐々木 真紀子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (40289765)
長谷部 真木子 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (60241676)
工藤 由紀子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (20323157)
杉山 令子 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (80312718)
武藤 諒介 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (60847234)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 訪問看護師 / 業務上の危険 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、訪問看護師に起こりうる業務上の危険の実態を明らかにし、望ましい組織および個人の対策に関するマニュアル案を作成することを目的とする。 研究は3年間で実施する。1年目は全国の訪問看護事業所の管理者および訪問看護師に対して、業務上の危険に関する質問紙調査を行う。訪問看護に特徴的な質問内容を抽出するために、訪問看護の実践者にインタビューを行う。2年目は調査結果を分析し、訪問看護師の業務上の危険の実態を明らかにし、危険の予防策を検討し危険対策マニュアル(原案)を作成する。3年目は、原案の妥当性について質問紙調査を行い、結果をもとに訪問看護師の業務上の危険対策マニュアル案を作成する。
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研究実績の概要 |
本研究では、訪問看護師に起こりうる業務上の危険の実態を明らかにし、望ましい組織および個人の対策に関するマニュアル案を作成することを目的とした。 2022年度は、前年度の実施した「訪問看護師の業務上の危険」の実態を把握するための全国調査の一部について学会発表を行った(「コロナ禍において訪問看護ステーションの管理者が講じている対応策と今後の課題」日本看護研究学会第48回学術集会)。コロナ禍1年半が経過した時点では、多くのステーションでは対応マニュアルを入手・活用して対策を講じているが、感染疑いや感染発生時の対応には不安があることや、感染対策を講じる段階でも様々な苦慮があることなどを報告した。 全体の調査結果としては、最近3年間で発生している割合が高い訪問看護師の危害は「患者・家族からの精神的暴力(暴言、脅迫、侮辱、無視など)」、「不適切な姿勢でのケアによる腰痛の発生」、「患者・家族からのセクシャルハラスメント(性的な言動など)」、「訪問先へ移動中(またはその帰り)の自動車事故」、「訪問先の環境(ペット、ハウスダスト、植物など)によるアレルギーの発症」であることや、危害の違いによってガイドラインやマニュアルの準備や活用状況にはバラつきがあるが、ガイドラインの準備や活用が危害の予防に有意ではない等の実態がわかった。現在論文作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
調査結果をもとに、訪問看護師に起こりうる業務上の危険の実態を明らかにし、望ましい組織および個人の対策に関するマニュアル案を作成する予定であったが、コロナ禍での調査であったことも影響し、マニュアル案を提示するための十分なデータが得られなかった。本務も重なる中で、論文作成および今後の方針を検討する時間が長く続いた。
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今後の研究の推進方策 |
1.全国調査の結果を報告する 調査結果をまとめ学会発表を行う。現在作成中の論文を投稿し、公表する。 2.指針案の手がかりを探る 研究期間内で、訪問看護師の業務上の危険対策マニュアル案を開発することは難しい状況である。ゴールを修正し、全国調査で明らかになった課題に絞ってさらなる調査を行い、効果的な指針案の示唆を得ることを目指す。
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