研究課題/領域番号 |
20K10604
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
槇原 弘子 横浜市立大学, 医学部, 講師 (00708696)
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研究分担者 |
赤瀬 智子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50276630)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肥満 / 皮膚 / 細胞外マトリックス |
研究開始時の研究の概要 |
肥満は創傷治癒遅延、創部感染、褥瘡などの皮膚障害のリスク因子である。肥満者に対する皮膚ケアや皮膚障害に対する予防策の確立には、基礎研究の積み重ねによる分子メカニズムの解明が必要とされている。本研究では、皮膚の強度を担い創傷治癒促進作用を有する真皮の細胞外マトリックス (ECM)が肥満で減少することに着目し、減少に関与している責任分子をECMの産生および分解の双方から明らかにする。実験動物およびヒト皮膚組織の解析を行う基礎研究によって、肥満者の皮膚障害に対する予防ケアの確立を目指す。
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研究実績の概要 |
肥満は創傷治癒遅延、創部感染、褥瘡などの皮膚障害のリスク因子である。肥満者に対する皮膚ケアや皮膚障害に対する予防策を確立していくためには、基礎研究の積み重ねによる分子メカニズムの解明が必要となる。本研究では、肥満により減少する真皮の細胞外マトリックスには皮膚の強度だけでなく創傷治癒促進に働くことに着目し、その減少メカニズムについて解析するものである。 これまでに肥満モデルマウスによる検証で明らかにした真皮エラスチン線維について、ヒト皮膚組織を用いて検証し、BMIの増加に伴い真皮エラスチン線維が減少することが示された。一方で、肥満モデルマウスで生じていたエラスチン分解酵素の遺伝子発現の亢進については、ヒト皮膚組織では認められなかった。本年度は、エラスチン産生に関わる分子の遺伝子発現量を解析し、ELNの発現量がBMIと正の相関、エラスチン線維量と負の相関関係を示すことが明らかとなった。この結果はヒトでは肥満によるエラスチン線維の減少に対し、代償的な産生の亢進が生じていることを示唆する。 さらに本年度は、皮膚組織におけるECM産生に対するSema3Aの関与を検証した。Sema3Aノックアウトマウス(ヘテロ)と野生型マウスの皮膚組織を用いてCol1a1, Col 1a2, Col 3a1の遺伝子発現量を定量した。その結果、ヘテロマウスではCol3a1の発現量に減向を認めたが、統計的に有意な差異ではなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
解析に使用するヒト皮膚検体に関して、COVID-19の影響による対照施設での手術予定の大幅な変更に伴い、解析用の検体の入手が難しい状況が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに肥満モデルマウスおよびヒト皮膚組織では共に肥満によって真皮エラスチン線維が減少することを示してきた。しかしながら、肥満モデルマウスや先行研究で示されている分解酵素については、発現増加が確認できていない。これに対し、ヒトの加齢によって亢進する分解酵素も報告されているため、それらの分子の解析を進める。また線維の産生に関わる分子についても未測定のものの解析を進めていく。 Sema3Aの解析に関してはノックアウトマウスおよび肥満モデルマウスのWntシグナルの解析を進める予定である。
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