研究課題/領域番号 |
20K10607
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
岡根 利津 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (90823930)
|
研究分担者 |
長谷川 智之 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40588183)
齋藤 真 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (70178482)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 視線計測 / 人工呼吸器 / 看護師 / 熟練 / 観察 / 眼球運動 / 熟練看護師 / 注視 |
研究開始時の研究の概要 |
人工呼吸器装着中の患者は、言語的コミュニケーションが困難なため、看護師の的確な観察力が重要となる。多様な観察を必要とする観察技術の習得には、多くの知識と経験が必要であるが、看護基礎教育においてこれらの学習時間は少なく、臨床における教育も体系化されていない。 そこで本研究は、標準的な教育の構築に向けた基礎的資料を得るために、人工呼吸器装着場面における熟練看護師および経験の浅い看護師の観察の特徴を明らかにする。本研究では、看護師の観察について、眼球運動の解析を用いた量的手法とインタビューによる質的手法を組み合わせたMixed Methodsの手法を用いて観察を包括的に明らかにする。
|
研究実績の概要 |
今年度もCOVID-19の影響を直接的に受け、研究の進捗が大幅に遅れた。 今年度は、予備実験をおこない、その後本実験へと進める予定であった。実際には、感染拡大状況を見計らいながら、作成した実験課題をもとに予備実験をおこない、実験プロトコルの確定には至ったが、まだサンプル数が不十分であるため、予備実験を継続している段階である。実験参加者の募集についても、対象者がCOVID-19感染者の看護もしくはその影響に伴うストレスを抱えながら働く看護職であるため、COVID-19の影響を懸念し今年度は実施に至らなかった。 実験以外の進捗としては、本研究の土台となる研究成果について論文を作成し、人間工学会にて採択された。また、昨年度に引き続き、Mix methodsを用いて観察を客観的に明らかにするための分析を進めた。同じ場面の観察において、新人と熟練では視線解析における有意差は見られなかったが、インタビューのテキスト分析において観察の意図や思考に違いがあることを明らかにした。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究の対象者は急性期看護を担う看護師であり、COVID-19の感染拡大が繰り返される中研究参加を依頼することが困難な状況が続いており、研究の進捗に影響した。
|
今後の研究の推進方策 |
次年度は、COVID-19への対応が大きく変化し、爆発的な感染拡大も消息傾向にあることから、研究を遂行できると考えている。研究期間を延長し、予備実験実施後に本実験を行い、データの分析、考察を進めていく。また、Mix methodsの活用については、視線解析の結果とインタビューのテキスト分析との結果の関連について検討し、観察を客観的に明らかにするための分析手法を検討する。
|