研究課題/領域番号 |
20K10611
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
桐山 勝枝 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 講師 (70412989)
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研究分担者 |
岡 美智代 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (10312729)
吉江 由美子 日本医療科学大学, 保健医療学部, 研究者 (60734142)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ヒーリングタッチ / リラクセーション / 癒し / 質的研究 / 施術者 / ヒーリング / 看護ケア / 相互作用 / ケアリング / ホリスティック / リラクゼーション |
研究開始時の研究の概要 |
ヒーリングタッチの研究は、欧米を中心に1950年代から自然治癒力の向上と心身の苦痛の緩和やリラクゼーション効果等多く報告されている。日本では2013年より客観的データを得るための研究が報告されているが、数字で示すことを優先している傾向が有り、主観的評価が遅れているのが現状である。また、ヒーリングタッチの「受け手」に対する研究が主であり、「施術者」に対する研究は皆無に等しい。患者をホリスティックに捉えアプローチしていくヒーリングタッチの技術は、今後日本でも新しい看護ケアとして必要性が高まることが予測される。臨床での活用に向けて、信頼のおける根拠資料の積み重ねが必要であると考える。
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研究実績の概要 |
ヒーリングタッチはアメリカ国立衛生研究所(NIH)の分類において、バイオフィールドセラピーの看護介入法として認められている。施術を受ける者だけでなく、施術者自身もエネルギーが整い癒されるとされている。本研究は、病に苦悩する患者と看護業務で疲弊する看護師に、心身のリラクセーション効果や苦痛緩和に効果があるとされているヒーリングタッチを臨床に導入するための基礎的研究である。ヒーリングタッチによる効果の根拠を明らかにするために、ヒーリングタッチにおける「施術者」と「受け手」に起こる心身の体験および両者の相互作用を質的に明らかにする。 本研究は2020年度から開始したが、コロナ禍の影響で介入が遅れ、2022年度から介入しデータ収集が始まった。2023年5月に延べ人数で施術者50名、受け手50名の対象者よりヒーリングタッチ実施前・中・直後・1週間後の様子をアンケート用紙で確認し、さらに記載された内容をインタビューで詳細に確認した。 ヒーリングタッチ実施前・中・直後の分析は途中であるが、施術を受けた1週間以内の様子について意味内容の類似したものをカテゴリー化した。その結果、慢性頭痛の軽減や睡眠の質の向上等好転的な効果が確認された。12月に「ヒーリングタッチの受け手におこる心身と生活の変化の体験」として日本看護科学学会学術集会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大によりデータ収集が遅れていたが、データ収集は2023年5月で完了した。12月に日本看護科学学会で研究成果の一部を発表したが、全体の分析に時間がかかり論文作成まで至らなかった。そのため、論文投稿の為の諸費用が未使用となったため、研究期間を延長した。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、ヒーリングタッチにおける施術者と受け手の相互作用について研究分担者と共に内容分析を行い、国際学会学術誌に投稿を目指す。
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