研究課題/領域番号 |
20K10614
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
川上 和美 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (90638769)
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研究分担者 |
操 華子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (40209739)
笠原 敬 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50405403)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 感染管理看護師 / 抗菌薬適正使用 / コンピテンシー / 薬剤耐性菌 / 役割モデル |
研究開始時の研究の概要 |
近年、世界的に薬剤耐性菌による感染症と死亡の増加が懸念されている。そのため、各医療施設で抗菌薬適正使用支援(AS)チームによる介入が進められている。ASは医師・薬剤師が中心的に関わるが、施設によっては感染管理看護師(ICN)の参画が期待される。そこで本研究の目的は、日本の医療施設でのAS推進におけるICNの役割モデルを構築し、ICNの役割遂行状況と能力獲得状況、役割遂行への関連要因を明らかにする。さらに、ICNによるAS参画への効果を検証し、役割遂行上の課題を明らかにすることである。研究目的達成のために、本研究は調査1の質的研究と調査2の量的研究を組み合わせた混合研究法で行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、抗菌薬適正使用支援(Antimicrobial Stewardship: AS)における感染管理看護師(infection control nurse: ICN)の役割および役割遂行状況、役割遂行に必要なコンピテンシー、多職種から期待される役割や能力、役割遂行への関連要因を明らかにし、日本の医療機関でのASチーム(AST)におけるICNの役割モデルを構築することである。調査1の質的研究と調査2の量的研究を組み合わせた探索的順次デザインの混合研究法で行う。 2022年度は調査1の質的研究に取り組んだ。感染対策向上加算1または加算2届出医療機関のASTで活動する感染管理看護師を対象に、アンケートおよびインタビュー調査を行った。インタビューの分析で研究対象者のASTにおける実践内容・役割は、「モニタリング対象患者のリストアップ」「対象患者に関する多角的な情報収集」「抗菌薬治療の判断や評価につながる多職種への情報提供」「薬剤師と協働した医師への抗菌薬治療の提言」「病棟看護師への教育」が挙げられた。また、感染症専門医やAST専従薬剤師が不在の施設では、ICNが施設全体の「ASのシステム構築」を行い、その過程において「薬剤師への業務委譲」を行っていた。また、ICNが「リーダーシップ」をとり「多職種間の調整役」としての役割を遂行していた。さらに、「ASTメンバーが活動しやすい環境整備」を進め、「予算確保」「人員確保」や「他部門との調整」を実施していた。 これらの実践・役割遂行においてICNは、「ASTカンファレンスを通じた感染症症例の学習」「文献・web教材による学習」「学会参加による学習」を行い、知識や技術の修得に努めていた。このように、ICNのインタビューを通じてAS推進におけるICNの実践内容や役割、必要なコンピテンシーが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19第7波により、2022年度前半は研究活動時間の確保が不十分となった。さらに本研究の研究対象者は、COVID-19対策において施設内や地域での中心的役割を果たしているため、研究協力依頼の時期を検討する必要があったためである。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、感染管理看護師を対象としたインタビューを進めると同時に、感染症専門医、薬剤師、臨床検査技師を対象としたインタビューを実施する。インタビュー分析結果に基づきアンケートを作成し、調査2のアンケート調査実施の準備を行う。
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