研究課題/領域番号 |
20K10620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 京都橘大学 (2022-2023) 京都先端科学大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
那須ダグバ 潤子 (那須 潤子 / 那須ダグバ潤子) 京都橘大学, 看護学部, 准教授 (70554898)
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研究分担者 |
大野 ゆう子 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 特任教授(常勤) (60183026)
李 錦純 関西医科大学, 看護学部, 教授 (60584191)
岩佐 真也 静岡県立大学, 看護学部, 客員共同研究員 (70405372)
藤井 誠 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (10803760)
市川 徳子 京都先端科学大学, 健康医療学部, 助教 (70883411)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日本人看護師 / 国際移動 / グローバル化 / 人材確保 / オーストラリア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、オーストラリアに国際移動した日本人看護師を対象としたこれまでの研究成果をもとに継続的かつ発展的研究として行うものである。日本の看護現場で活躍できるグローバル人材としての「国際移動した日本人看護師」を発掘し、これらの看護師が日本に戻り働きたいと考える職務を明らかにする。これにより、グローバル化時代の日本の看護における、優秀な看護人材確保のための新しい選択肢の必要性について提言することを目的としている。将来的には、グローバル人材としての日本人看護師を獲得するためのシステムを構築することを視野に入れ、グローバル化時代の、未来の日本の看護の発展に貢献する研究である。
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研究成果の概要 |
2020年度から2022年度、専門職者による検討会を複数回実施した。オーストラリア、カナダ、アメリカで働く日本人看護師の入国から就労までのプロセスを整理し、質問項目について検討を行った。2020年度は文献検討と資料収集を実施し、オーストラリアで日本人が看護師登録する方法についてまとめたほか、15名を対象にインタビューを実施した。2023年2月11日に開催した国際シンポジウムは44名が参加し、日本とオーストラリア、カナダ、アメリカの看護職場環境について議論した。参加者27名を対象としてアンケートを実施し、海外渡航理由等について調査を行った。これらの成果は近日中に学会誌に発表予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界では看護師不足が深刻化している。各国は学生獲得や自国で育成した看護師の再獲得に力を入れているが、それは看護が個人の人生経験や生活体験がケアの質に大きく影響する職業であるためである。本研究では、オーストラリア、アメリカ、カナダなど英語圏に国際移動した日本人看護師を対象に調査を行い、「グローバル人材」としての可能性を探るとともに、そうした看護師が日本に戻り働きたいと考える職務を明らかにした。世界を経験した日本人看護師が戻って働きたいほど魅力的だと考える看護現場は、日本で働くすべての看護師にとっても同様に魅力的な環境であり、グローバル時代における未来の看護人材確保に有用な示唆を提示した。
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