研究課題/領域番号 |
20K10624
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 関西福祉大学 |
研究代表者 |
川西 千惠美 関西福祉大学, 看護学部, 教授 (40161335)
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研究分担者 |
飯田 直美 関西福祉大学, 看護学部, 助教 (40764890)
掛田 崇寛 関西福祉大学, 看護学部, 教授 (60403664)
福岡 泰子 関西福祉大学, 看護学部, 准教授 (60410205)
西村 夏代 関西福祉大学, 看護学部, 准教授 (60553980)
永田 文子 淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (30315858)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 瞳孔測定 / 定量的瞳孔計 / 重症患者 / 自信 / 定量的瞳孔測定 / 予後予測 / エビデンス / 器械を用いた瞳孔測定 / ナースの技術 / 測定環境 / 瞳孔径測定 / 手動 / 器械 / 瞳孔 / 観察 |
研究開始時の研究の概要 |
われわれ看護師にとって瞳孔の観察は脳神経疾患を持つ患者のために基本的なことである。瞳孔異常は出血による動眼神経の圧迫だけではなく脳幹虚血によってもたらされる。看護師による瞳孔異常の早期発見は早期の治療介入につながるため、患者の予後を左右する重要な観察項目である。瞳孔径は「光を当てていない状態で瞳孔サイズを測定する」と脳神経疾患看護の雑誌に記載されているが、毎回同じ条件にならない自然光での測定が、瞳孔異常を早期発見することにつながるのかエビデンスは確立されていない。 そこで瞳孔観察の経験年数に関係なく誰が実施しても、瞳孔異常の早期発見につながる観察方法に関するエビデンスを確立することを目的とする。
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研究成果の概要 |
研究目的は重症患者の異常の早期発見につながる瞳孔径測定方法に関するエビデンスを確立することである。文献レビューの結果、国外では瞳孔径測定に器械を使用し、測定者間の誤差が少なく、手動による瞳孔径測定は不正確であると報告されていた。日本では看護師が器械測定をした原著論文はなかった。 次に看護師に瞳孔測定に関する経験と自信度などを明らかにする約6000人を対象にWeb調査を実施した。回答者は平均47.4歳、経験年数は21.7年、手動での瞳孔測定の経験者は半数強であった。器械測定経験者は26人、自信度は6段階で平均3点台であった。測定の根拠となりうる器械などの周知も必要であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海外文献では、瞳孔径測定に器械を使用し、測定者間の誤差が少なく、手動による瞳孔径測定は不正確であると報告されていた。日本においてより正確性が確実である器械測定を実施している施設は少なく、看護師は手動測定を実施していた。看護師は瞳孔測定の値にあまり自信が持てない状況であるため、器械を用いて根拠となる値がわかれば看護師の測定技術向上や自信にも繋がると考えられる。どんな看護師でも、自信をもって正確に瞳孔測定できれば患者の異常の早期発見に寄与する。また予後予測も可能となるため患者家族の助けにもなると考えられる。 今回コロナ禍で実際の重症患者での瞳孔測定が実施できなかったが今後継続予定である。
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