研究課題/領域番号 |
20K10626
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
宇野 智子 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (60576180)
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研究分担者 |
矢野 理香 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (50250519)
山口 博之 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (40221650)
大久保 寅彦 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (90762196)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 看護 / 日常生活動作 / 高頻度接触面 / 感染 / 接触感染 / 患者周辺環境 / 入院患者 / 生菌数 / Adenosine triphosphate |
研究開始時の研究の概要 |
入院患者のベッド周辺環境が接触感染の原因である可能性が指摘されている。しかし、ベッド周辺環境のどこがどのように汚染されると感染が発生するのか、国内外を問わずその根拠は乏しく、看護職が把握すべき清掃の実施基準は定まっていない。これまでに我々は、一般病棟の環境表面の微生物汚染度を隈なく評価してきたが、汚染を規定する因子を見出すには至っていない。しかし、この研究成果は、患者の接触とその接触面での細菌の生存を具体的な患者の日常生活動作(ADL)を加味し精査する必要性を示唆した。そこで、ADLが異なる患者の周辺環境の微生物汚染度を精査し、そのリスク要因を明らかにし、適切な看護実践(環境整備)へ応用する。
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研究実績の概要 |
本研究は、患者の周辺環境への接触とその接触面での細菌の生存を具体的な患者の日常生活動作レベルを精査し、適切な看護実践(環境整備)へ応用することを目指した。医療施設において、病原体は手指やその他の媒介物による接触を介して、感受性のある人に移動する可能性があるため病原体で汚染された環境表面の接触伝播経路に着目した。特に患者や医療従事者の手指が接触する機会が多い、ベッド柵やオーバーベッドテーブル等の患者周辺環境に着目した環境の調査研究を計画した。しかし、2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、患者が療養している環境での調査が困難となった。そこで、新型コロナウイルス感染症が発生する前の調査結果を再検討し、患者周辺の環境微生物汚染度と日常生活動作レベルの差異との関連について、準実験研究を用いた研究計画へ変更した。準実験研究の目的は、模擬病室内の患者周辺環境において、日常生活動作レベルの差異と模擬患者の手が触れる接触面積やアデノシン3リン酸(ATP)値との関連を明らかにすることとした。模擬患者(12名)に先行研究で看護師の動作が分析されている車いすへの移乗を依頼した。その際のベッド周辺環境への接触面積やATP値を測定した。日常生活動作レベルの差異と模擬患者の手が触れる接触面積には相関関係がなかった。しかし、ATPで評価した環境微生物汚染度は、日常生活動作レベルが高くなるほど高値を示した。本結果は、模擬患者の日常生活動作レベルの差異とベッド周辺環境の汚染度に関連する可能性を示唆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予定していた病院での研究計画は、COVID-19の影響を受け困難となった。そのため、日常生活動作レベルに着目した準実験研究へ計画を修正して進めた。
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今後の研究の推進方策 |
準実験研究により研究課題の目的を遂行できるように計画を修正した。
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