研究課題/領域番号 |
20K10628
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
坂上 百重 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50436771)
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研究分担者 |
内山 美枝子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10444184)
横野 知江 (西澤知江) 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50579597)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マインドフルネス / 呼吸 / 短期効果 / 即時効果 / 継続 |
研究開始時の研究の概要 |
ストレス低減効果のあるマインドフルネストレーニング(以下MT)はその継続性が課題とされる。この継続支援にはトレーニングを課すことより、短期で現れる身体反応を視覚化しフィードバックすることや実践継続できたものがトレーニングの初期段階で実感していた効果を強化することが重要と考える。そこで、本研究では、MT1回の実践を通して視覚化可能なトレーニング効果を表す身体反応が生じるのか、また、トレーニングを継続できたものは、MT実践の初期段階においてどのような身体的、心理的変化を体験しているのかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本課題では、マインドフルネスに基づくトレーニング(以下、マインドフルネス・トレーニング)実施による即時的な生理学的変化、心理学的変化について明らかにすることを目的とし、実践者の継続を促す視点からフィードバック可能な指標を検討する計画とし研究を進めている。本年度は、研究で用いるマインドフルネス・トレーニングをマインドフルネスを意識したセルフ呼吸法とし、効果の測定時期を、当初の計画と一部変更し、短期継続効果とし、介入開始の2週間時点、4週間時点とし、対象者の主観的体験及び心理学的尺度、日本語版Five Facet Mindfulness Questionnaire(以下:FFMQ)を用いて収集している。 また、対象者8名時点において一部質的データを質的記述的分析法及び、質的データを客観的な指標から捉えることを目的にKH coderを用いて分析を進めている。現時点で、質的記述的分析からは、対象者がマインドフルネス・トレーニングの実施において、2週間時点の短期効果として<平静な内面への誘い>、<くつろぎへの導き>、<今あることへの気付きの促し>、<思考の縛りから放たれる>、<自分にとっての実践時間の意味を知る>といった体験をしており、4週目時点では、<心と身体のくつろぎへの誘い>、<クリアな自分を感じる>、<自分自身を客観的に知る>、<雑念に操られなくなる>、<実践を応用し生活へつなぐ>体験をしていることが示されている。また、KHcordeを用いた分析では、実践期間を継続することにより、体験の質が深化する可能性が示唆されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
全体としてマインドフルネスに基づくトレーニング実施による即時的な生理学的変化、心理学的変化について明らかにすることを計画していたが、現在、心理学的変化を中心にデータを収集し、研究を進めている。心理学的変化については、介入開始の2週間時点、4週間時点における、主観的体験を記述データとして収集し、また、客観的な指標としてFFMQを用いてマインドフルネス特性の変化についてデータを収集している。主観的体験データは、KH crder を用いて客観的に分析を進めており、主観的な短期実践効果が明らかとなってきている。また、FFMQについては、各時点における得点を統計学的に検討を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画の見直しが必要である。マインドフルネスに基づく即時効果の検証を生理学的視点、心理学的視点の双方に着目し、明らかにすることを目的に進めてきたところではあるが、心理学的視点に焦点を絞り、短期実践効果としてマインドフルネストレーニングの実践効果を明らかにすることで進めていく。
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