研究課題/領域番号 |
20K10632
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 愛媛大学 (2022) 長崎大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
永田 明 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (30401764)
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研究分担者 |
大山 祐介 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (40789567)
菊池 麻由美 東邦大学, 看護学部, 教授 (50320776)
田中 準一 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (80718990)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アドヒアランス / 看護診断 / 根拠レベル / 診断指標 / 関連因子 / 概念分析 |
研究開始時の研究の概要 |
3つの研究から構成される。NANDA-Iが示す基準に従って,申請者が開発した看護診断「アドヒアランス不足」の根拠レベル向上を目指す。 1)概念分析を行うことで,アドヒアランスの概念構造を明らかにする。2)看護師を対象としたコンセンサス研究を行うことで,開発した看護診断の正確度の向上を目指す。3)患者対象の質的記述研究を行い,開発した看護診断の臨床検証する。 一連の研究によって,看護診断が明示されることで,臨床の看護師が「アドヒアランス」のための介入を行うべき患者の状態が明らかにされる。
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研究実績の概要 |
研究代表者が開発を行った看護診断「アドヒアランス不足」の NANDA-Iが示す根拠レベルの2.3 看護師を対象としたコンセンサス研究の段階を行い、看護診断の根拠レベルの向上のための研究に取り組んだ。 最初の段階でおこなった概念分析の結果が、アドヒアランスの概念の構造を十分に示していないことが判明したため、再分析する必要性が生じた。再度、概念分析のためのデータ収集を国内外のデータベスからの検索をおこない、再分析を行った。看護診断「アドヒアランス不足」の診断の焦点となる「アドヒアランス」の構造と機能および、アドヒアランスの定義の見直しが行われ、先行要件・属性・帰結を改めて明らかにした。 今年度は、概念分析で明らかになった、概念の構成要素である概念に先立って生じる先行要件・概念を定義づける属性・概念が出現した結果としての帰結を、看護診断の定義・関連因子・診断指標をみなおす取り組みを行った。そのことで、申請時に開発した看護診断の定義の修正が行われ、診断指標・関連因子の再度見直しが行われた。 そこから、NANDA-Iが示す根拠レベルの2.3 看護師を対象としたコンセンサス研究の方法論として提唱されているデルファイ法を実施するための質問紙の作成、研究計画書の作成などをおこない、臨床看護師を対象にしたコンセンサス研究(デルファイ法)を実施するための準備を行ったが、研究代表者の所属施設の異動があったため研究協力施設の再考の必要が生じた。 次年度は、所属施設近隣の医療機関での研究協力施設の確保を行い、データを得て看護診断の定義・診断指標・関連因子の妥当性の検証を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
概念分析の結果の再検討の必要性が生じたことにより、概念分析のためのデータ収集と再分析を行ったことが最大の理由である。 また,昨年度中に所属施設の移動があったために、研究協力施設を再度検討する必要性が生じたことが大きな理由であった。
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今後の研究の推進方策 |
再度、概念分析の再分析を行うことで、看護診断の定義・診断指標・関連因子の項目の再検討による同定を行う。その研究の前提を踏まえて,量的な妥当性の検証を行うために、対象施設を全国の看護診断を使用している施設にリクルートを拡大し、研究協力が得られる努力をしていきたいと考える。
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