研究課題/領域番号 |
20K10636
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 甲南女子大学 (2021-2022) 岐阜県立看護大学 (2020) |
研究代表者 |
黒江 ゆり子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (40295712)
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研究分担者 |
寳田 穂 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (00321133)
藤澤 まこと 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (70336634)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 慢性の病い / クロニックイルネス / chronic illness / 言いづらさ / クライアント領域 / クライアント-ナース領域 / 実践領域 / 関節リウマチ / クライアント・ナース領域 / 看護実践 / 事例研究法 / ナース・クライアント領域 / 実践領域モデル / インタビュー / 質的研究 / case study research / 看護実践領域モデル / リウマチ性疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
1.慢性の病いにおける「言いづらさ」を包摂する看護理論(クライアント領域等を含む)を慢性の病いとともにある人々への看護実践に活用し、看護理論に基づき創生された看護実践を事例研究法を用いて描き、可視化する。 2.可視化された看護実践を分析し、病いの慢性性と「言いづらさ」についての看護職の認識、語りを聴く姿勢の実際、語りを聴く時と場の実際等を踏まえて、実践した看護ケアによって生じた事象等を明らかにする。 3.上記語りの内容などより、「言いづらさ」を包摂する看護理論によって創生される看護の特性と意義を洞察し、慢性の病いにおける事例研究法の新たなあり方を提言する。
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研究成果の概要 |
慢性の病いにおける他者への「言いづらさ」に関する実践領域モデルを基盤とし、関節リウマチにおけるケアを提供している看護職者の認識、語りを聴く姿勢’の実際、語りを聴く時と場の実際、語りの内容を踏まえた看護ケア、実践した看護ケアから生じた事象等を明確化し、そこから「言いづらさ」をふまえた看護の特性と意義を洞察するとともに、慢性の病いにおける実践事例分析のあり方を検討した。 リウマチケア看護師及び慢性の病いに基盤をおく研究者による専門家会議を開催し、リウマチケア看護師の実践に関する語りの内容を丁寧に読み取り、クライアント領域、クライアント・ナース領域、及び実践領域に分類し、分析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性の病いに関する研究者と実践家による専門家会議におけるグループインタビューの分析から、クライアント領域では、自分の病気と折り合いをつけることの大変さ、自分のことを話すことができない等、クライアント・ナース領域ではクライアントの語りをそのまま聴く、クライアントの語りからその人の人生を紐解く等、実践領域では初対面での対応、治療への意思決定への支援等が示された。 実践家はRAと共にある人々の”言いづらさ”を認識し、初対面のかかわりから工夫し、自ら名前を伝え「よく来てくださいました」と語れる環境を創生し、個人的な内容が語られた後は感謝を示すこと等が示唆され、看護実践における重要点が示唆された。
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